2007年05月13日

ティアナ・ランスターの憂鬱(仮)

 昼休み、機動六課の面々と食堂にて食後の一服中。それぞれ話題を変え、相手を変え、弾んだ会話を楽しんでいる。 改めて見回す。ここにいるのは六課の中核であるヴォルケンリッターの皆さん、はやて部隊長、なのはさん、フェイト部隊長など管理局でもそうそうたる面子に加え、あたしたち新人四人、それとなのはさんのお兄さんらしい、不破恭也先輩も一緒だ。
 恭也先輩は局内ではそれなりの有名人らしく、体術だけなら五指の腕前だとか、魔法抜きの何でもありならダントツだとか、広報のアンケートで『私怨を買いたくない男性』『月のない夜道で会いたくない男性』『背中は預けられるが背中は向けたくない男性』部門で数年続けてナンバーワンだとか色々言われてるよくわからない人でもある。まあ顔合わせして数日だし、これからこれから


「ねぇ、フェイトちゃん」

「なに? なのは」

「さっきお兄ちゃんとやってたみたいだけど、どうだった?」


 咽せた。対面の席に座っているスバルが不思議そうな顔でこちらを見てくるがスルー。そっちの二人も純真な瞳でこっち見んな。あれか、過剰反応するあたしが汚れてるとでも言いたいのか。えっちなのはいけないと思いますってか。
 呼吸を整え、喉のいがらっぽさをとるためお茶に手を伸ばす。


「うん、すごかったよ。恭也さん。
はやいってわけじゃなくて、むしろおそいんだ。
だけどね、こっちの攻めは全然通じなくてね、堅いまんまなんだよ。
でね、こっちの反応を見て的確な攻めをしてくるんだぁ。
ああいうのをテクニシャン、っていうのかな。
今でも目を閉じれば黒い恭也さんが迫ってくるのが瞼に映るくらいだよ」


 茶を噴いた。スバルが迷惑そうにしているが華麗にスルー。


「へぇ、だってさ。お兄ちゃん。べた褒めされてるよ?」

「なに、そういうフェイト嬢も筋がいい。このまま精進すればいわゆる指先一つでダウンというのも夢じゃあないさ」


 なんだこの会話。昼間から、しかも食堂で話すような内容か?
 シグナムさん、柄に手を掛けないで。ああ、シャマルさんはフォーク手に持ったままブルブル震えないでください。あなたがやるとやけに怖いです。はやて部隊長も笑顔から冷気しか感じられません。リインさんはおねむの時間ですか? 寝ぼけた顔にすげえ癒されますよ。ヴィータさん遠い目しないで。ザフィーラさんは今更子犬フォームになって愛らしさアピールしても誤魔化されませんからっ!残念!!
 硬直している間にも「糸で効率よく縛るには」とか「前後の高速機動における注意点」とかどんどん雲行きが怪しくなっていく。
 ……ん?ああ、戦闘訓練の話ね。そうね、なるほどね。
 って納得できればいいんだけどね、うん。もう手遅れ。
 もうあたしにできることといったらこの状況をまったく理解していない三匹の迷える子羊たちを、ラグナロクだかディル・リフィーナだかなんだかに巻き込まれないように連れて逃げることしかないわけで。
 背後の食堂の扉が爆音で震えるのを感じ、思わずため息をつく。『オムライス』とか聞こえるのは幻聴であろう。それにしてもこのレイハさんノリノリである。

 ティアナ・ランスター、後に『機動六課最後の良心』と称される彼女の苦難の始まりであった。






<蛇足>
・フェイトは天然。恭也は確信犯。なのはは本能的に戦いのある方へ誘導。
・上記アンケートの女性部門トップはN・Tさん。なお彼女は『上官にしたくな…………………これ以上は汚れで黒ずんでいて読めない。



あとがきという名の謝罪
 cesさんの拍手>なのはさんは虎視眈々と〜 から着想を得て作り、裏っぽくてヤンデレっぽくなったので急遽コミカル路線に変更し、書き直して生まれた作品。なんというか混沌の落とし子と書いてスポゥンと読むって感じですね。
 いちおう手直ししてカオス度を少しアップしてみましたが、まだまだ練れますね。意外とシリーズ化するかもしれません。では、ここまで読んでくださった貴方に感謝を
posted by TRASH BOX at 23:25| Comment(3) | TrackBack(0) | 三次創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ティアナ、可哀想な子(涙
Posted by kagura at 2007年05月14日 08:49
うん、なんていうか、もう、いいぞもっとやってください(土下座
Posted by すす at 2007年05月14日 21:04
> kagura さん
憂鬱ってレベルじゃねーぞ!

> すす さん
まあ、ティアナには是非これからも数少ないつっこみ役としてがんばってほしいですね。


自分でも正直ネタを詰め込みすぎたと思ってる。でも反省は特にしてない。ディル・リフィーナとかわかる人いたかな? ギャグって書いてるときは楽しいんですけど、素に戻ったときにどれだけ許容できる出来かが問題なんですよねぇ
Posted by SMP@ at 2007年05月15日 03:51
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