「綺麗ですねぇ、このゲーム」
しまった、と素早く口を塞ぐが時既に遅し。覆水盆に返らず、こぼれた乳は嘆いても無駄だ。誰の乳がこぼれるほど無いだと? 今言った奴出て来い! などと現実逃避してもしょうがないので恐る恐る横に目をやると……良かった、怒ってない。
「そんなにビクビクしないでもいいよ? 少し声を出した程度でミスるほど鈍ってないしね」
と、こちらを一瞥もせずに我らが麗しき教導官殿はおっしゃった。なんで見もせずにわかるんだろうと首をひねると、
「なんとなくかな。気配って言うの? 最近読めるようになってきたんだよね〜。最初はお兄ちゃんがやってるのを見て、そんな人間離れしたことできるはずない。って思ってたんだけどねぇ」
案外出来るもんなんだねぇ。ま、もともと魔導師ってのは外界の変化には敏感なもんなんだけどね? などと呟きつつもモニターから目を離さないなのはさん。改めて自らの上官とその兄、恭也さんの戦闘民族っぷりを再認識したあと、私も同様にモニターに目を移す。なかなか感じの良いBGMを耳で楽しみ、なのはさんの危なげない操作を見ながら、ふと気になったことを訊いてみる。
「そういえば、このゲームってなのはさんの故郷のやつですか? 音楽とか使われてる言葉がここいらじゃ見ないものですけど」
「うん、そうだよ。今度新作が出るって言うからね、少し勘を取り戻しておこうと思って同じシリーズのを改めてプレイしてるんだよ。っとぉ、うん。やっぱ杞憂だったみたい」
「どうしたんですか?」
「どうも前やったときより動体視力が上がったみたいでね、記録更新できそうなんだ」
へぇ、と相槌を打ちながら姿勢を正そうとして、…………失敗した。いや、狙ったわけじゃないんですよ? ね、落ち着いてくださいなのはさん、真っ暗になった画面って凝視すると目に悪いらしいですよ? あと前髪で目元隠すのもなんかこわいですよ?
「レイジングハート」
(『Sir,yes,sir!』)
「ティアナ・ランスター二等陸士!」
「は、はい!」
「これより緊急訓練を行います! 内容は簡単、60秒間わたしの弾幕を避けつづけること。なお……」
がしゃり、と展開音。噴き出す蒸気が頬を打つ。
「わたしは最初からクライマックスで八分咲きどころか満開だよ?」
(『Do you maggots understand that?』)
満面の笑みを浮かべたなのはさんに、あたしはこの世にはどうしようもない絶望があるということを知った。
〜○〜
廊下を歩いていたら、エリオに話しかけられた。ところどころ土に汚れている様子から見るに、どうやらあたしと同様、先ほどまでフェイト隊長のしごきを受けていたようだ。まぁ、あたしと違って命の危機を感じるほどの訓練ではないだろう。フェイト隊長はこんな子供に地獄を見せるような外道ではないし、と思っていたら……
「リアナさん……」
「なぁに? エリオ。あとリアナじゃなくてティアナ」
「これは失礼しました。ところで……この世の理とはすなわち速さだと思いませんか?」
前言撤回、大分精神の方にキていたようです。
「僕は思うんです。物事を早く成し遂げればその分時間が有効につかえます。遅いことなら誰でも出来る! 20年かければ馬鹿でも傑作小説が書ける! 有能なのは月刊漫画家より週刊漫画家! 週刊よりも日刊です! つまり「脚部限定! ラァディカル グッド スピィィィィィイイドォ!!」ゲフゥッ」
なにやら叫びながら突っ込んできたスバルにはねられて、エリオの長広舌が途切れる。正直助かった。あたしにはあのマシンガントークをどうこうする術はなかったのだから。感謝の声をかけようとスバルの方を向くと
「遅すぎです」
「僕が遅い? 僕がスロウリィ!?」
「うん」
「冗談じゃねえええええええッッ!!」
あぁ、最早何も言うまい 語るべき言葉ここにあらず 話すべき相手ここにおらず
変わり果てた同僚たちに背を向け、自室へと向かう。ああ、人って簡単に遠くに行ってしまうものなんですね。み○りさん。
「これが本当の私! キャロ・ル・ルシエ 設定年齢19歳 蟹座のB型ッ!」
「「美……美形だ!!」」
「キャロまで何やってんのおおおッ!」
〜○〜
肉体的にも精神的にも疲れたので救護室に向かう。事情を話せば休むところくらい貸してくれるだろう。六課の中でも比較的常識人なシャマルさんならきっとわかってくれるはずだ。シュンという音を立ててドアが開いたのを確認し、一呼吸置いてから声をかける。
「失礼します」
「だからシャマルさん、あまり密着しないでください。胸があたってます」
「いいじゃないですか恭也さん。誰も見てないことですし。あと、あててるんです♪」
「いやさっきから誰かがこっちに向かってくる気配が……っティアナ嬢! 落ち着いてまずは話を聞いてくれ!」
ドアを開けるとそこは桃色空間でした。
「ああもう! シャマルさんいい加減離れてください!」
「あれれ〜、どうして顔が赤くなってるんですかぁ? あ、もしかして気づいちゃいました? 私今」
―――つけてないんですよ?
あ、すごい。人間が石化するってこういうのなんだ。生で初めて見た。硬直する恭也先輩に身を摺り寄せながら、シャマルさんは女のあたしでもゾクリと来るような笑みを浮かべ、囁いた。
「さらに言うならですねぇ」
―――はいてませんよ?
とりあえず気がついたら自室に戻ってました。なんだか時間がすっ飛ばされた気がしますが気にしません。永遠の絶頂? だから知りませんってば。もう疲れました。今日はこのまま泥のように寝ます。明日もこんな感じなのかなぁ。
あとがきという名の(ry
シャ や エ な


このエリオは間違いなく世界を縮める
シャマルはやっぱり(ry
なのはの弾幕だったらLunaticどころじゃなさそうですが。イメージは絶え間なく撃たれるマスタースパーク。
そしてシャマルがいい! 弄られるのもいいけど、こういうシャマルもやっぱりいいですね。
すぐ傍に書かれた 『シャ や エ な』の文字…
「そうか謎が解けたぞ!これはつまり『シャマルはやっぱりエロいな』というSMP@さんのダイイングメッセージだったんだよ!」
「「「な、なんだってー!」」」
「それは本当かキバ○シ!?」
「あぁ、間違いない。それにこのメッセージに気づいたのは我々だけではない。現に↑でうかつな書き込みをしたおおかみさんがリンカーコアをブチ撒けられている…」
「大変だ!早く医務室へ!」
「俺達は…何もかも遅すぎたんだ…」
これはカオス過ぎるだろ常識的に考えて…
だんだんティアがかわいそうになってきましたよ?ww
つ、次は誰だ! ドコからカオス空間が襲ってくるんだっ!? 私の傍に近寄るなァー!!
そしてティアナ・ランスターは、考えるのをやめた。
とならないことを祈っております
わしのクーガーフォルダは1.08GBまであるぞ。
それにしてもこの新人たち、ノリノリである。
> おおかみ さん
あててる つけてない はいてない ……もうね! もうね!! 白衣がデフォの時点でEROすぎだよね!!
> SMPA さん
「じゃあ、いくよ?」
――――全力全開「ノンディレクショナルファイナルスパーク」
\(^o^)/
他になのはさんの所持しているスペカは
殲滅「フォーオブヴォルケイノ」
外道「ホワイトデビル」
絶望「無限の超高速百万鬼夜行」
ってところだと思う
SMPとしてちょっとがんばってみた。暖かい声援ありがとう。これからもこんなシャマルを書いていきたい。
> 葉月 さん
うん、そうなんだ。すまない。でも勘違いしないでほしい。ウチが一番スクライドネタで書きたかったのは、ジグマールなキャロだってことを! それにつけても、あちこちでクーガーなエリオを見てると最後まで彼が生き延びてくれるか心配になってくるよね?
> おひねり さん
シャマルさんがエロいのは、(中略)ノストラダムスの予言で定められていたことなんだよ! >Ω ΩΩ
……はぁ、だから嫌なんですよ。いくら抵抗しても無駄なのに、無駄だから嫌いなんだ。無駄無駄……
つまるところティアナには、早く適応するしか道はないんです。あとこれからもガオン! ってカオス空間は襲い掛かってきます。
書いていて気づいた。ティアナを書いていれば陰性の話にならない、と。黒いのが苦手な人は、SMP@がこれからもティアナを書き続けられるようにウチの不憫なアス、もといティアナを応援してやってほしい。
まあ書くときは黒いの書くんですが
アーカイブ辿って、入れなくなってる三次創作まとめサイト先にあった掲示板のurl発掘してきました。
「大岩咲美」氏が投稿所に関してなんらアクションを起こしてくれないし、他の人とも連絡取れてない状況が続くよりかはマシかと思って貼り付けてます。
というか、「鏡の世界の迷子の旅路」とか作品が読めなくて困ってるので「小閑者」さんとか連絡欲しいですおすし。
無断転載となりますが、「小閑者」さまの「鏡の世界の迷子の旅路」も投稿しております。