2007年05月13日

Dual world勝手にif リインフォースendその後?

拝啓お袋様
 早いもので俺がこの世界に来てから10年程になるが元気だろうか。
 ……元気で居て欲しいものだ。俺も日々バイオレンスに生きて働いている。万年ヒラだが。……まぁいい、本題は之からだ。愛娘が先日10歳になりました。可愛い盛りで、皆から可愛がられているがその分毒されていないかと冷や冷やしている。主にはやて嬢とシャマルさんに。いつかかーさんに会わせたいと思いながら叶わず、申し訳ない。かーさんも早く呼ばれたいだろう?……御婆ちゃんと!

「とーさまー?どこですか?」

 む、噂をすれば……か?

「リン、此処だ。如何した?」
「あー!いたー!どーした、じゃないです!今日ははやてちゃんたちとお茶を飲もうって、いってたじゃないですかー!」
 
 む、もうそんな時間か。昨日の仕事の始末書を書いた後に手紙を書いていたら時間を忘れてしまったか。

「もうそんな時間になっていたか。すまないな、呼びに来てくれて助かった。」
「ふゆ〜」

 お礼にとリンの頭を撫でてやると、なにやら鳴き声?らしきものを鳴らしながら嬉しそうに目を閉じる。……っと、いかん、あまりに可愛いのでまた時間を忘れるところだった。

「では行くとしようか。何時もの所だったな」
「は〜い、そーです。はやてちゃんたちはもう来てるから急ぎましょー。とーさま」
「そうだな」

 これ以上遅れたら、何を言われるかわからんからなぁ。……急ごう。想像したらなぜか紫電一閃やらが飛んできた。はやて嬢至上主義のあいつらならホントにやりそうだし。

「そーいえば、さっきは何をしてたんですか?」
「なに、少し手紙を書いていただけだ」
 遠い遠い向こうの家族に、こっちでも元気だ、とな。




「すまん、遅れた」「です」
「あ、やっと来た。遅刻やね、恭兄」
「おっせぇぞ黒助!はやての入れたお茶が冷めるじゃねーか!」
「恭也……主はやてとの約束に遅れるとは。……覚悟はできてるようだな」
「……ふぅ、やれやれだな」
「まぁまぁ、ヴィータもシグナムも落ち着いて。久しぶりに会えて嬉しいのはわかるけど」
「違う!」「嬉しくなんてネェ!」
「……違うのか。俺は、皆に会えるのが楽しみで堪らず、なかなか寝付けずに寝坊までしてしまったというのに……」

 勿論嘘だ。昨日はとてもぐっすり寝れた。

「え!?」「なっ!?そう、なのか?」「……ムゥ」
「ああそうだ。……だが、それは俺だけだったようだな」
 
 と言って、悲しい顔をしてみせる。ふっ、伊達に向こうの妹からうちの兄は割りと嘘吐き、とは呼ばれておらん。

「……別に、黒助に会うのが……」「……いや、その、なんだ……」「……ムムムゥ」

 よし、このままなら遅刻を誤魔化「とうさま!嘘はいけません!」……リン?

「昨日は一緒にぐっすり寝たじゃないですかー!それに、さっきまでお手紙書いてましたです!」
「……あんだって?」「……ほほぅ?」
「いや、あの、それは、だな」

 リーーーン!もう少しで誤魔化せそうだったに、なんてことを!

「グラ―フアイゼン」「レーヴァテイン」
「待て、デバイスを出してなにをする気だ!」
「お仕置きにきまってんだろ!」「なに、死にはしないだろうくらいに加減はしてやる!」

 嘘吐け!お前らの辞書に手加減なんてものがあるか!ええい、どこかに逃げ道は無いのか!?

「二人とも、落ち着いて。ほら、お茶会の時間が無くなるわよ?」

シャマルさん!俺は貴女を誤解していたようだ!今は……貴女が天使に見えます!

「お茶会が終わったら好きにしていいから。何なら怪我は私が治すから、無限コンボでもしてみる?」
「堕天使―!?」

 シャマルさんを信じた俺が馬鹿だった。……わかっていたことじゃないか……畜生。

「あはは、久しぶりに見たけど、やっぱり恭兄ぃたちのコントはおもろいなぁ」
「断じて面白くなどない!」
 
 あんな命がけのコント、あってたまるか!……こらそこの二人!なにを誇らしげにしている!

「ふっ、いやなに、主に楽しんでもらえるならば、コントも悪くないか、とな」
「いじり役はあたしたちで、いじられ役は黒助な」
「このはやて信奉者共め!だいたい先ほどのは本気だっただろ!」

 殺意を感じたぞ!殺意を!

「ふーんだ。嘘なんて吐くからです。とーさま、反省するのです!」
「リン、さっきからなに臍を曲げているんだ?」
「曲げるようなへそは持ってないです」

いったい如何したというんだ?……はっ、まさか!?

「これが反抗期というものなのか!?」
「……ほえ?」
「あー、確実に勘違いしとるねぇ」
「まぁ、恭也さんですから」
「うむ。ところで、もう時間が無くなってきてるのだが」

 なにやら聞こえるが無視。それよりも……!

「リン。俺は何かと至らない父親だ。不満があるなら言ってくれ!」
「ふぇっ!?あの、そのー」
「確かにな。なにせ万年平だし。娘に階級負けてるし」
「報告書に『逃げた。怖かった』って書いちゃう人ですし」
「お笑い芸人やし」
「枯れてっし」
「うむ。異性と付き合ったことも無しで人生の墓場入りしたものだしな」
「黙れ外野」

 特に犬。大きなお世話だ。自分がアルフさんとうまくいってるからといっていい気になるな月のない夜ばかりと思うなよ……!

「えーと、別にとーさまにふまんなんてないですよ?はんこーきにもなってないです」
「……そうなのか?」
「はい。そーなのです」
「そうか。よか「ただとーさまは甘やかすとつけあがるからほどよくへこませ。甘やかすだけが愛じゃないと誰かも言っていた。と、なのはおばちゃんから言われましたのです」……なんだと?」「それだけじゃーなさそーでしたけどねぇ」「そやね」「うむ。ところで時間が拙いのだが」

そうか、諸悪の根源はなのはかくそそんなとこにもにもリンを毒す奴が居たとはそんなに叔母と紹介されたのが嫌か。ふふふ覚えておけよ我が愛娘にイラン事を吹き込んだ礼は必ず返す……!
 
「いいか、リン。そんなものは断じて愛ではない」
「じゃー、愛って何ですか?」
「それはな、リン「無論、躊躇わないとこだ」……頼むから黙れ」

 どこの宇宙刑事だ貴様は!そして空気を読め空気を何故お前にはエアリード機能が無いんだ……!

「お前は、母リインフォースが父不破恭也に対して躊躇い無く愛を求めた結果、生まれたのだ。誇るがいい」
「ほぇー。そーなんですか?とーさま」
「ぐ、むぅ。……まぁ、間違っては、いないが……」

 物凄く微妙だ。いや、後悔はしていないが。

「あの時の恭也さんはカッコ悪かったですよねぇ」
「気絶したしな」
「認めへん。私はあのときの事まだ認めてへんよ」
「はやても頑固だよな」
「皆、その辺にしてやれ。……男にとってあれは辛いぞ」

 何度目かわからんが頼むから黙れ頼むからぁ!

「そーなんですかー。わかりました!リンもこれからはためらい無くとーさまにぶつかっていきます!」
「……もう、いいけどな?」

 好きにするといいさ。

「とりあえず、お茶をくれないか?流石に疲れた」

おまけに絶叫しすぎて喉が痛い。

「あ、はい。今淹れますね」
「ありがとうございます。シャマルさん」

 ふぅ、ようやく一息つけ――

「休憩時間終了だ。今日はここまで、だな」

 ――ないのか。

「く、今回も茶の一杯も飲めないとは」
「自業自得だ。諦めろ」
「とーさま、後でいれてあげますから」
「……はぁ、戻るとするか。では皆、元気でな」
「ああ、そっちこそ、風邪など引くなよ」
「じゃーなー黒助」
「またすぐ会いましょうね」
「では、さらばだ」
「ああ、またな」
「……ちょっと、ええ?」

 ……む?はやて嬢?

「はやて嬢?どうした?」
「恭兄ぃに、聞きたいことがあってん。真剣に、答えてくれる?」
「……ああ、わかった。何が聞きたいんだ?」
「皆は先に戻ってて。すぐ、行くから」
「……わかりました。恭也さん。後、頼みますね?」
「わかりました」

 シャマルさんに促されて去っていくヴォルケンズ。さて、はやて嬢の質問か。
 おおよその見当がつくが、な。

「じゃ、聞くな?……あっちの、元の世界に、やっぱり、戻りたい?」
「ああ。戻りたいな。この思いは、一生消えないんだろうさ」

 ただ、来たばかりの時とは変わっているが。

「やっぱり、そうな「向こうの家族に、こっちでも元気にやってると伝えたいし、何よりも娘が、家族が此方にも出来たといっておきたいしな」……んって?恭兄ぃ?」
「知ってるか?向こうの母は早く孫の姿を見たかったらしくてな。いつも彼女を作れと言ってきていたものだ」

 今でも鮮明に思い出せる。ホンットウによく言われたからな。……すまない、忍にフィアッセ。幸せになっててくれると嬉しい。

「第一、 戻るにしても今度はこっちの八神家が心配になるだろうし……リンが、此方に      
居たがるだろう」
「リンはみんなとおわかれしたくないですー」
「ほらな」
 
この年月の流れで、そう浅い付き合いでもなくなってしまったしな。リンははやてにべったりだし。

「……そっか。なら、最後の質問」
「なんだ?」
「恭兄ぃにとって、私らって、八神家って、なに?」

 

「それは、さっき言ったようなものだと思うが」
「ちゃんと、言わなあかんよ?」
「……家族だよ。此方の世界でできた大切な家族だ」

 最初は、言い方は悪いがそこまで大きな存在ではなかった。利用し利用される。そういう関係だったはずだ。……しかし、共に過ごした時のおかげか、今は胸を張って言える。大切な家族だと。

「そっか。ならよかった。あー、やっと胸のモヤモヤが晴れたわー。ありがとな、恭兄ぃ」
「いや、役に立てたようでよかった。しかし、何で今頃に?」
「別に特になんかあったとかって訳じゃないねん。ただ、聞きたくなっただけ」
「……そうか」
「うん、そうや」

 どうやら、気を使われたらしいな。大方、俺が一人になっているのでは、とでも思ったのだろう。だが、大丈夫だ。

「さて、ほな、さいならや。またな?恭兄ぃ。リン行こか」
「はいです。行ってきますです。とーさま」
「ああ。行ってこい」

 さて、俺も行くとするか。

「あ、とーさまー」
「……リン?」
「リンは、とうさまとずっと一緒に居ますからね?」
「……ああ。そうだな」

 大丈夫だ。はやて嬢。彼女の忘れ形見が一緒にいるので、寂しさを覚える暇もない。

「……ああ、そうだ。手紙が途中だったな」

 早く書き上げてしまうか。書きたいことは色々できたしな。
今度あの場所へ、花でも持って、行くとしようか。
 花は何がいいか……そうだな、あいつらにも聞いてみるとしよう。

                                End





おまけ
「という訳で、花は何がいいだろうか」
「そうですねぇ……ププレウルムあたりはどうですか?」
「ププ……?何ですかその花」
「えっとですね、花言葉が『初めてのキス』なんですよ〜」
「ほう、それはいいな」「うむ」「ぴったしじゃね」「そうやね」

 ……コーイーツーラーはー!


更におまけ
「ちなみに、彼女なら何を送ってきますかねぇ」
「ウチは向日葵だと思う」
「はやてちゃん、なんで?」
「花言葉が『いつもお前をみている』だから」
「「「「……あー、なるほど」」」」
                                ホントにend
posted by TRASH BOX at 23:47| Comment(8) | TrackBack(0) | 三次創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
八神家って本当にほのぼのしてて和むよねー
Posted by kagura at 2007年05月14日 09:31
あー和むよ〜。
DWの三次創作ダークばっかだったからこの和みに耐えられないよ。
はふぅ〜
Posted by 00 at 2007年05月14日 14:57
あれ?ヤンデレじゃないとか本当に疑問に思ってしまった俺毒されすぎ。
や、ほんわかな話は大好物ですんでー。癒される・・・
Posted by すす at 2007年05月14日 22:09
ほんと、白いの見ると心癒されますよねぇ
Posted by SMP@ at 2007年05月15日 12:58
癒される。このルートだとティアナは憂鬱にならずに済みそう。

ところで何歳まで父親と風呂に入っているか気になった。
Posted by mineraloid at 2007年05月15日 18:18
どこに裏があるのだろうかと考えてしまう自分がいやだ。
Posted by 冬 at 2007年05月16日 15:58
すっかり毒されてるコメ欄っていうかトラボ読者に、あれ、涙が。
自分もどこに裏があるのかと思ってしまった。もうやだ。
Posted by 熟成 at 2007年05月16日 16:33
皆がヤンデレ(というかダーク?)好きみたいなんで、このリインEDシリーズのではないですが、ヤンデレ?書いてみました。どッかのコメ欄にあります。そして悟りましたよ……自分には、ヤンデレは……無理!!
ちなみに不破親子は娘が嫌だと言うまで一緒です。色々。……ようするに、一生?
Posted by 思考回路一緒 at 2007年05月16日 18:06
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