2007年05月24日

強者 by SMP@

 昼休みになりました。今日も今日とてヒマ、ひま、暇です。なんで救護室には人が全然来ないんでしょう。誰か話し相手を求めてふらふらと食堂へ。兎は寂しいと死んでしまうんですよ? いや死にませんが。オオガー? それは獣耳違いです。
 食堂に着きました。最近メニューが豊富になってきて嬉しい限りです。ついつい食べ過ぎてしまうこともあって困ってしまうんですよねぇ。ぽよぽよ? はっはっはプログラム太らな〜い、と。おや? あそこ丸テーブル席に見えるは恭也さんと見慣れぬ男性が二人、元同僚の方ですかね? ……一体何を話しているのでしょう? ……ちょっと聞き耳を立ててみるとしますか……





「何やってるんです? シャマルさん」


 速攻バレました。そういえばこの人の気配探知は人外レベルでした……シャマル反省。


「そんなカウンター席でバーテンダーと話してるようなパントマイムしてないでこっち来ればいいじゃないですか」

「しかもネタわかってる!? ……いやそれはそうと私がそちらに行ったらお邪魔になるんじゃ……」

「……おい、行くぞ」

「ああ、わかってる……んじゃな、恭也。ごゆっくり〜」


 何を勘違いされたのか元同僚の方々は恭也さんの肩をたたくと席を立って行ってしまいました。


「……な、なんか照れますね。」

「? おかしい……なぜ急にあいつらは行ってしまったんだ?」

「ここはボケるところじゃないですよっ!?」

「心外です……偽りの無い本音だというのに」

「『ごゆっくり』ですよ!? こんな美人と相席になって『ごゆっくり』って言われたらどういう意味だかわからないはずないでしょう!?」

「美人……? 目の前にはシャマルさんしかいらっしゃいませんが」

「また弄られた!?」


 またです。この目の前の若年性性悪老人症の男はいつもこうして乙女の純な心を弄ぶんです。艶っぽい話とかとうてい期待できないんです。


「そんなだから枯れてるとか『ザフィ×恭』本とか作られたりするんですよ!」

「だから枯れてな……待て、今なんと言った?」

「え? 知りませんか? 結構六課内で流行ってたりするんですよ? 音読してみましょうか?」
「『嗚呼、ザフィーガの胸板は胸板はすごく厚いのだな』
そういうと恭夜は男の胸に指を這わせる
『そういう恭夜こそ引き締まったいい尻をしている』
そういったザフィーガは無理矢理恭夜の肢体を起こして組み敷くと宣言した
『言っておくが恭夜、オレは狼だが馬並みだぞ?』
そして二人は「待て待て待て待て!」


 慌てた様子で恭也さんは、どこからともなく私が取り出して音読していた薄い本を奪い取りそれに目を通すと、頭を抱えて唸るようにして問いかけてきました。


「……これの発生源はどこですか?」

「さあ? でも割と六課では出回ってましたよ?」

「……もしやはやて嬢たちもこれを?」

「どうでしょうねぇ? あ、でもこれ恭『夜』とザフィー『ガ』になってますから大丈夫ですよ」

「どこがですかっ!?」


 ハアハアと息を荒らげている恭也さん……そんなに本を読んで興奮したんですか?


「違うわっ!」

「思考にまで突っ込まないでくださいよ」

「その程度貴方の顔を見ればなに考えてるか位読めますよ!」

「嬉しい……そんなにわたしのこと理解してくれてたなんて」

「……とにかくこの本は回収です。見つけ次第焼きます。シャマルさんも協力お願いします」

「えー」

「シャマルさん?」

「はいよろこんで!」


 脅迫されました。相変わらず冗談が通じない人です。いや、自分に関してだけ通じないのかな? だとしたら随分我侭な人です。
 しばし会話が途絶え、カランとグラスに入った氷の動く音だけが二人の間に響く。 
 ……む、そういえばこの状況、前から気になってたことを解決するのに丁度いいシチュエーションではないでしょうか?


「シグナムは『シグナム』、ザフィーラは『ザフィーラ』、ヴィータちゃんは『ヴィータ嬢』、はやてちゃんは『はやて嬢』。恭也さん、貴方はそう呼んでますね?」

「? ええ、そうですね。ですがはやて嬢に関してはそろそろ『嬢』をとってもよい年頃かもしれませんね」

「ヴィータちゃんは?」

「永遠のロリータ要員なのでしょうがないでしょう」

「ひどいですねぇ……で、本題です。なんでいつまで経っても私はシャマル『さん』なんですか?」


 これは割と真剣な話なので、ちょっと真面目な顔をして恭也さんの目を見つめて訊いてみる……なんというか我ながら小さいことに拘るとも思うのですけど、一度引っかかるとどうも気になってしょうがない類の問題なのです。だというのにこの男は


「いえ、なんとなく」

「……え?」

「特に深い意味はないですね。あえて言うなら一番『しっくりくる』。……というか改めて言われるとこれしか言いたくなくなりますね」

「天邪鬼だ!?」

「どうしましたシャマルさん? 何か困ったことでもシャマルさん? ああそういえば手伝い忘れないでくださいねシャマルさん?」


 外道ッ! まさに外道です。高町因子は外道因子なんでしょうか!!


「ひどいです恭也さん! 私は恭也さんのことを思って毎晩シーツを濡らしているというのに!」

「エロッ! だから貴方はシャマルだというんです!」

「さっぱり意味がわかりません!? でも呼び捨てしてくれましたね嬉しい!!」


 ぎゃあぎゃあと騒いでいたらいつの間にか昼休みは終わりです。ぜえはあと二人して呼吸を整えながらも職場へ戻る準備をします。


「シャマルさん、とにかくこの本の回収作業は手伝ってくださいね」

「それはかまいませんが恭也さん」

「なんですかシャマルさムグッ!」


 余分な言葉を言おうとする恭也さんの唇に人差し指を当てて言葉を遮ります。


「私決めました。今度からは恭也さんが『さん』をつけようとする度に遮るようにします」

「ップハ! ……何を言ってるんです?」

「……今度は人差し指なんかじゃ唇塞ぎませんよ?」


 そう言うと恭也さんは何を思い出したのでしょうか? 動揺しながら言い返してきます。


「ハッ! ……一度ならず二度までも許すわけないでしょう」

「あら? 今度はデバイスを使ってでも止める、という意味ですよ? ……一体何を想像したんですか?」


 今度こそ恭也さんは黙り込みます。珍しく勝利です。さて、帰るとしますか。


「……シャマルだって恭也『さん』じゃないですか」


 ………あら?





 救護室まで赤くなった顔を誰にも見られないように帰るのは大変でした。


  終わり?























<蛇足>
「……とにかくこの本は回収です。見つけ次第焼きます。シャマルさんも協力お願いします」

「サークル『トリプルブレイカーズ』の一員としてそんなことはできません!!」

「あいつらが描いたのか!?」





あとがきという名の(ry
 恭シャ。甘い話ってこう書くの?
posted by TRASH BOX at 23:05| Comment(10) | TrackBack(1) | 三次創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
アバンティーネタがくるとは・・・GJ!
Posted by とりがーはっぴー at 2007年05月24日 23:21
そちの同人ネタも一通り読んでみたいなー、と801な発言をs・・・
Posted by みみみ at 2007年05月24日 23:40
わーい!シャマルさんだぁ…最近、俺の中で彼女は

黒い!ぽよぽよ!!三段腹!!!

しかなかったのですごく新鮮でした。
Posted by たわしX at 2007年05月24日 23:41
サークル「トリプルブレイカーズ」に吹いたw
Posted by ever at 2007年05月24日 23:43
ぽ、ぽよぽよしてない。
でもある意味頭の中がぽよぽよしてそうだ。反撃されて真っ赤になるシャマルが可愛い。
ここでシャマルゥだったら「きょ・う・ちゃん♪」とか言うんだろうな。
Posted by 熟成 at 2007年05月24日 23:53
よし皆! 今年の目標は、
“二日目ナ8ab 「トリプルブレイカーズ」”!!
Posted by 木藤 at 2007年05月25日 00:30
まさか此処でFMラジオネタがくるとは……w
Posted by at 2007年05月25日 01:28
さりげなく巣ドラのネタが入ってる気が……。
しかし、珍しくシャマルが黒くないのでそれだけでもほのぼのとしてしまいました。
Posted by たくぞう at 2007年05月25日 04:45
やっぱ黒くないのがイイね(*´Д`)
Posted by や at 2007年05月25日 06:32
> とりがーはっぴー さん
わかってくれる人がいた……ちなみにSMP@はジェイクがいなくなってからはあまり聞いていません

> みみみ さん
いいの? 書いちゃうよ? ホントにいいの?

> たわしX さん
シャマル(S)メインヒロイン(M)推進委員(P)はいつだって新しいシャマルを追求します

> ever さん
一度決めちゃうとこれしか思い浮かばなくなるようなサークル名w

> 熟成 さん
シャマルさんはエロいだけじゃなくて可愛いということも知ってほしかった……
蛇足の時はシャマルゥですね。

> 木藤 さん
ナ8ですかw……売り子さんに触れると消し炭にされるので気をつけてください

> たくぞう さん
Yes! ユメのことです。
これから暑くなります。たまにはあっさりシャマルでもいかが?

> や さん
たまには黒くないのも、ね……


某所でシャマルさんが汚れ担当、腹黒担当と言われていたので、ちょっとトリーズナーやってみました。意外と書きやすくてびっくり。
Posted by SMP@ at 2007年05月26日 22:44
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四日で50マン(笑)
Excerpt: オタクのドウテイキャラのフリして入ったら、やりまくりのもうけまくり(笑)
Weblog: 林田
Tracked: 2007-06-04 07:50
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