2007年05月27日

犬(狼)たちの何時もどおりでない飼い主(と友人) by 思考回路一緒

「恭也さん。お願いがあるんですが『はい』か『YES』で答えてください」

「……おーい同僚A。今日は食堂じゃなくて外に行かないか?」
「お、いいねぇ。つーかお前いい加減俺の名前覚えろよ」
「ははは、嫌なこった」
「酷!……ち、いいか俺の名は「ちょっと!なんで無視するんですか!」俺の名「あ、いたんですか?すみません」俺の「嘘吐きー!ならなんですか最初のあの間は!いいから早く答えてください!」俺「あなたがああいう頼み方をするのは大抵碌でもないことなので嫌です」お「そんな〜もう恭也さんしか頼れる人がいないんですよ〜」
「知ったこっちゃないんで失礼しますね?さぁ飯だ飯だ」
「逃がしません!」

ガシ!!
 本当に後が無いのかシャマルは恭也の腰にヒシとしがみつく。だが、そんな事気にするような恭也ではない。結果、廊下を引き摺られていくシャマル。

「お願いしますー」ズリズリ
「他あたってください」ズリズリ
「恭也さんじゃなきゃ駄目なんです〜」すりすり
「嫌です。顔こすらないでください」ズリズリ
「なんでもしますから〜」スルスル
「じゃ俺に頼るのやめてください。あとさりげなく昇ってこないでください」ギュム
「私を見捨てないで〜」ウルウル
「人聞きの悪い事言うな!」ピタ

 いつの間にか肩に顔を乗せているシャマルに怒鳴る。ちなみに顔は少し赤くなっている。……免疫ないなぁ。

「止まったってことは話し聞いてくれるんですね!?」
「正確には止められたですが……とりあえず移動しますよ。ここには居たくない」
「あ、はい。他の皆はもう会議室にいますから」
「……他の、皆?」

 というわけで会議室に移動。……ついでに、何で恭也がここに居たくなかったか。それは周りのひそひそ声(やーねぇ今に聞いた? ええ、酷い男よねぇ。 遊ぶだけ遊んだらぽい?男の風上にもおけねぇな)やら、きつい視線を送ってくるSMP会員に耐えられなかったからである。……シャマル?気づいてたけど、利用できるものは利用しないとー、とのこと。

 というわけでやってきました会議室。恭也が中を覗くと、其処には前回のデバガメメンバーの姿がありました。

「あ、恭也さん。こんにちは」「恭兄おはよう」「こんばんは、だ。高町恭也」
「おはこんばんちわ。とりあえず挨拶は一つに纏めろ。一体今は何時なんだ」
「はーい、皆メンバー集まったからちゅうもーく!!今回の作戦の概要を説明しますよー」
「……何の作戦だ?」
「勿論!!アルフさんとザフィーラの仲を進展させる作戦です!!」
「まだやってたんかい!!」

 とりあえずリーダー格なのはシャマルらしく、フェイトたちはおとなしく作戦を話すのを聞いている。

「今回の作戦は至って単純。あの青春コンビ(というかアルフ)に恋人っていーなー……って思わせることです。質問のある人いますかー?」
「具体的にはどうするん?」「あの二人の前でカップルにいちゃついてもらいます」
「カップルって?」「それは後で説明します」
「いちゃつくとは?」「それも後で」
「帰っていいですか?」「駄目却下不許可」「……」
「他に質問はありませんかー?ないなら肝心の内容の説明に移りますよー?」

 なんて、とっても生き生きしている人達とは対照的に、なんかもう全て諦めました的なオーラを出している恭也。……そんなに嫌なんだろうか?「今の彼女たち(主に参謀)から真雪さんとリスティさんそっくりのオーラを感じるんだ……」……ご愁傷様です。

「さっきもいいましたけど、この作戦はあの二人の前で仲睦まじい恋人同士にいちゃついてもらって、恋人っていーなーって思わせることが肝心なんです」
「その恋人って誰なん?」
「そ・れ・は♪恭也さんとわ「なにぃ!!」……なんですか?いきなり大声だして」
「聞いてませんよそんな話!!大体俺に彼女なんていないの知っているでしょう!!」
「言ってませんから。それに恭也さんの彼女役はわ「おのれ謀ったな!!」……それが参謀の仕事ですから〜……というか黙っててくださいね?」

 とりあえず暴れ続ける恭也にはバインド(さるわぐつも)かけて話し合いを続ける。シャマルの目が少し据わってきてるのは内緒だよ?

「えー、こほん。さっきから言ってますが恋人役は恭也さんとわ「テスタロッサでいいんではないか?」……へ?「わ、私!?」いえ、だから「ああ、この作戦はアルフとザフィーラ、両方にアプローチをかけなければならん。だったら、アルフの主であるテスタロッサがやるのが適任だと思うのだが」……うぅ」

 なまじ説得力があるだけに今更『恭也さんの恋人役は私がやりま〜す』とか言えなくなってしまうシャマル。はやてのみわかっているのか、不憫な……といった目で見ている。というか他の面子はシャマルを気にする余裕が無いだけだったりする。特にフェイトは、真っ赤ッかになってしまっているし。あ、煙でてきた。

「あ、あの……私じゃ……恭也さんとは……」
「……(まだまだ!)ほら、シグナム。フェイトちゃんはやりたくないみたいだし、ここはやっぱり「テスタロッサ。アルフを幸せにしたくは無いのか?お前の大事な使い魔……いや、家族なんだろう?」……私は?私は幸せになっちゃいけないの?」
「アルフを幸せに……」

最初は恥ずかしくて断ろうとしたフェイトだが、シグナムの真剣な表情と意見にぐらつき始め、さらにそこにはやてが追い討ちをかける。

「そうや。今回の作戦が成功すればアルフとザフィーラはくっつくやろ。あの二人は見ててもどかしいからなぁ。お互いに意識してるのにすれ違う……そんなの、不幸や。だから誰かがくっつけたらんとあかん。そして、それができるんはフェイトちゃん。あんただけなんや」
「……私だけ。……そう、そうだよね。アルフは私の大事な家族だもの……うん。わかった!やってみる!」

 フェイト洗脳完了。これにて今回の作戦に挑むメンバーが確定したのだった。シグナムとはやてはなんかいい仕事したなぁって顔してるが……シャマルがもうとにかく哀れである。「フッ……策士策に溺れたな」シグナム、あんたがぶち壊したんだけどね?

「恭也さん!ふつつかものですがよろしくお願いします!」
「……もう、どうにでもなれ……」

 数日後
 シャマルとフェイト、それに恭也はこの間の商店街に来ていた。シグナムとはやては誠に残念なことに仕事である。今頃仕事場で荒れてるだろうーなー……。実はシャマルがこの間の腹いせに手を回したなんて事実はありませんよ?……無いといいなぁ。

「さて、今までの調査で今日あの二人がここに来るのはわかっているから……二人とも準備はいいですか?」
「大丈夫だ。この数日、フェイト嬢と訓練をつんだからな」

ちなみに、訓練とはシャマル秘蔵の少女漫画を読んで役に成りきることを指す。

クイクイ
「ん?」
「恭也さん……違います」
「なにが……ああ、すまなかったな。フェイト」
「はい。気をつけてくださいね?その、私たちは……恋人同士なんですから。嬢なんてつけちゃ嫌です」
「そうだな。なら、フェイトも俺のことは呼び捨てでいいといってるだろう?」
「そ、それは……ごめんなさい。まだ恥ずかしくて」
「……仕方ないか。なに、自然に慣れていけばいい」
「はい。頑張りますね」
「…………なんでしょう?このムカっとくる全てを虚無に還したくなる衝動は……今なら私、某無限薬莢とか撃てそうです……」

 なんだかとっても自然にのろけてますよ?英語ならナチュラルラブ。というかこれって期間限定の恋人役だったはずなんだけどなぁ。まぁいいか。本人たち幸せそうだし。
 というわけで作戦開始。いってみよー!!

 作戦その1
「いや〜今日もすまないね。ザフィーラ」
「いや、気にする……な?」
「どうしたんだ……いい!?」
「恭也さ〜ん!こっちこっち〜」
「ははは、待てよ〜。フェイト」
ガシ「きゃ」「掴まえたぞ」
「掴まっちゃいましたか……でも、恭也さんならいいです。ううん。恭也さんじゃなきゃ嫌です。もう、この手を……」
「フェイト……俺も、もうこの腕を放さないぞ」
「恭也さん……」
「フェイト……」

見詰め合う二人。そして悶える周囲の皆さん。……ここ、商店街ですよね?あの二人は忘れてるっぽいけど。……指示を出した人は?

(完璧です。我ながら完璧すぎます!これならいくら鈍いアルフさんでも恋人っていいなぁって思うはず!!……いいなぁ。ホントなら私が恭也さんとやるはずだったんだけどなぁ)

 で、肝心の2匹はというと

「……なんだいあれは?あれが、フェイトと恭也だというのかい!?」
「落ち着けアルフ!まずは深呼吸だ!」
「よ、よし……スゥ……ハァ……スゥ……ハァ……駄目だ消えてくんないよあの幻!!」
「クッ……まさか、あれが現実だというのか……!そんな、そんなはずは無い!!やはりこれは精神攻撃!!」
「なんだって!!」
「いかん!!これはかなり高度な魔法がかかっているようだ!急いでこの場から離れるぞ!! 」
「わかったよ!!」

 なにやら錯乱しているようです。……まぁ、いきなりあんなの見せられればなぁ。
 まぁようするに「そんな!?作戦失敗!?」そういうことです。


 場所は変わって公園に。ちなみにこの公園、前になのはの砲撃で蒸発した場所だったりする。

「ハァ……ハァ……ここまでくれば大丈夫だろう……」
「ゼェ……ゼェ……そうだね。でも、喉が渇いたね。なんか買ってこようか?」
「なら我が言ってこよう。なにがいい?」
「飲めるものなら何でもいいよ……」「了解した」

 どうやら全速力でここまできたようである。それは喉も渇くし一息吐きたくもなるだろう。
――しかし、ここで一息ついたのが彼らの敗因だったのだ……。

 数分後
 ザフィーラが戻っってきて目にしたものは……膝をつき、震えているアルフの姿だった……。
「アルフ!!」ダッ!
「ザ、ザフィーラかい?」
「ああ、そうだ!しっかりしろ!」
「ごめんよ……身体が、身体が寒いんだ……震えが、止まらないんだよ……」
「クッ!一体何故……」

 無言でスッと指を横に向けて差し出すアルフ。その仕草ですら辛いのか、指がガクガクと震えている。……そして、ザフィーラは見てしまったのだ……。

「はい、恭也さん。あ〜んしてください」
「フェイト、流石に恥ずかしいんだが……」
「え……そうですよね……恭也さんは私なんかから、あ〜んされたくないですよね……」
「そんなことは無い!ほら!(パク)」
「あ……えへへ。じゃ次は恭也さんが私にあ〜んしてください」
「……わかった。ほら、フェイト。あ〜ん」
「あ〜ん。……ん、美味しいです」
「そうか。ここのは評判がいいか「違います」……む?」
「恭也さんと一緒だから……いつもより美味しいんです」
「……フェイト……」
「恭也さん……」
【以下更にストロベリ〜な空間が発生しております。暫くお待ちください】

 とりあえずなんかもうすさまじい空間が発生していた。現実で砂糖が吐けそうなくらい。

(作戦その2!!これなら、これならあの二人でも……!て、あら?)

 シャマルがあの2匹のほうを見てみると、まるでフランダースの犬よろしく仲良く気絶しあっていました。……正直、その気持ちはよくわかる。というか、シャマルの恋愛感が激しく疑問だ……これが普通?……ありえねぇぇぇーー!!
 まぁ、なんだ、うん。なにはともあれこうして作戦は失敗はしたのだった……。

「次こそは成功させるんだからーー!!」
 勘弁してやってください。イヤ本当に嘘偽り無く心の底から。

                                 END


ここで告知
 もし削除したリインENDがほしいって方いましたら、次の作品にメルアド載せるんで底に連絡ください。



おまけ
「ちょっと恭也さん!フェイトちゃん!」
「「シャマル(さん)?」」
「今回の作戦は失敗です!これにて解散!まったくもうーー!!」ドスドス
「……作戦?」「……ここまでやって失敗か」「作戦……あれ、なんだっけ?」
「フェイト嬢ここまでのようだな」「え?恭也さん……嬢ってなんで……ッ!!」バッ!!
「ど、どうした?フェイト嬢」「な、なんでもありません!!御免なさいこれで失礼します!! 」
「あ、おい。……これを、俺がどうにかするのか?」
その後、アルフやザフィーラの介抱をしたり、強襲してきた某シスコンやら色々大変な恭也なのだった。


おまけぱーと2
「うう、今日はなんだか心の底から疲れた……」
「お。黒助お帰りー。……話は聞いたぞー」
「ヴィータ嬢……」「ほら、茶だ。疲れたろ」
「……人の情けが身に染みる。有難く頂くとしよう(ズズゥ)む、これは……」
「お前の好きな温度にしといたぞ」
「うう……涙がでてきそうだ。すまんなぁ」
「それは言わないお約束だろ。……シャマルの暴走は、きついモノがあるからな。それで、だ」
「……なんだ?」
「もう一つ贈りもんがある。受け取るか?」
「ふむ。ならば有難く頂こうか」
「おう。うけ、とれぇぇぇぇ!!」
ゴン!
「グハァ!」バタ
「……ふん。これくらいにしといてやるか」


おまけぱーと3
「最近、私の出番があまり無いんだが……なぜだろうか?」
「絡ませづらいから」
「……」
「……」

おまけぱーと4
「最近、皆が私を避けてくみたいなの……なんでかしら?」
「絡みたくないから」
「……」
「……」
posted by TRASH BOX at 23:03| Comment(7) | TrackBack(2) | 三次創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シグナムは空気を読めずにシャマルの陰謀を阻止したのか
それとも空気を読まずに妨害したのかそれが問題だなぁ
まぁ面白いから良いけんね
Posted by アホ at 2007年05月27日 23:24
おまけ2のヴィータはやっぱり嫉妬…?

そして、広告の恋愛工作…
紫の人に見習わせたいほどの合致ですね、ほんと
Posted by ces at 2007年05月28日 00:06
ラストのヴィータのオチが物凄く気になる……嫉妬、嫉妬なのか!?てかこの二人は常に二人でお茶を飲んでるイメージが付き纏う……
Posted by nemuke at 2007年05月28日 08:19
この作品はザフィ×アル=恭×ヴィで良いのかな?
しかし、もうこのHPでのシグナムの位置は不動の物だなぁとw
このHPの広告の10分の1でも空気を読めるようになれば一人前か?(ぇ

今回の話は、恭也にとっては陵辱以外の何物でもないような気がw
Posted by kagura at 2007年05月28日 10:08
流石、ノン・エアリーダーw
腹黒ぷよぷよ三段腹参謀の陰謀をものの見事に粉砕しましたなw

途中から本気になってるフェイトもまたよしっ!GJ!!

Posted by 久遠風詠 at 2007年05月28日 15:32
シグナムは空気読めない振りしてフェイトの秘めたる恋心を応援してるんだと深読みしてみる

ところで真のSMPメンバーとはどんなシャマルさんも許容するのが正しい在り方なので、あの状況では生暖かい目で見守るのが正解。むしろシャマルさんの色々な表情を引き出す恭也を賞賛するのです……まあ戯言ですが

さて、狼たちの未来はどうなることやら
Posted by SMP@ at 2007年05月28日 16:52
アホさん>
正解は空気を無視して突っ走ったでした。……いや、たぶんほんとは読めないだけでしょうが。


cesさん nemuke さん>
ヴィータに関してはお好きなように解釈してください。個人的な意見としてあれは単に疲れた恭也君をグッスリと眠らしてあげる為に取った方法かと。


kagura さん>
大丈夫。きっとこの恭也は某サザナミーズに鍛えられてるから。


久遠風詠さん>
本気になりすぎて当分恭也に対しての態度が直らないフェイトでした。だから食堂とかで一緒に食べてるといきなりあ〜んしてくださいとかいいだすの。そして広まる恭也ロリコン疑惑


SMP@さん>
く、そうだったのか!これからは更に精進を積ませていただきます。SMPHとして!!
Posted by sikoukairoissyo at 2007年05月28日 21:59
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四日で50マン(笑)
Excerpt: オタクのドウテイキャラのフリして入ったら、やりまくりのもうけまくり(笑)
Weblog: 林田
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