2007年05月27日

ティアナ・ランスターの異常な日常〜ショートショート劇場E by SMP@

 ティアナです。今日はスバルやキャロと一緒に荷造りしてます。
 なんでもあたしに単独の任務だそうです。書類の上では長期出張という形をとるそうですが、実際には任期ではなく、任務達成が帰還の条件だそうです。なんともおかしな話です。っていうかスバル、さっきからあんたどこ引っ掻き回してんのよ。そこ、こないだ防犯用にトラップ仕掛けてなかったっけ?


「スバルー。そこらへんのものあんま迂闊に触っちゃダメだよー」

「はいはい……あっ」


    ※おおっと※


「ティ、ティアさん……? スバルさんが消えちゃいましたよ……?」

「ああ、へーきへーき。壁の中に跳んでない限り帰って来るでしょ。さ、続きしよ?」


 まあ、ちょうどいい。スバルがいてもあまり役に立たないし、キャロと二人でとっとと残りの荷造りをしてしまおう。えーと……そうそうこれこれ。これに残りをより分けていけばいいんだよね。


「キャロー? そういえばあたしまだ今度の出張先聞いてないんだけどー……なんか聞いてる?」

「はい、少しだけ……自然が豊かなところで、とてものんびりしたところだと……」

「ふーん、そっか。ありがと。じゃ、ちゃっちゃと残りの荷物片付けちゃおっか! この二つの箱に『要るもの』と『要らないもの』に分けて入れていけばいいんだよね?」

「はい、それが伝統ですから」

「(伝統……?)うん、わかった。じゃあ、まずこれ、局員証! これ要るよね?」

「これは……要りません」

「なんで?」

「これからティアさんは長期の旅行客を装って現地に滞在しなければいけませんから、身元の判ってしまう様なものは持っていっては行けないんです」


 そう言うとキャロはあたしの局員証を『不要』の箱に放り込む。少しばかりキャロの言葉に引っかかるものを感じたが、この六課で生きていくためには怪しげな発言はなるべくスルーするのが正解だと経験上わかってるので流す。気を取り直して目に付いたものを出す。


「(装う……?)あ、そうだクロスミラージュ! これ、これいるよね? デバイスだしね? ね?」

「これも……要りません」

「なんで? デバイスだよ?」

「これからティアさんが行くところには魔法文明が無いからです。代わりのカートリッジは現地調達できませんし、万一それを持っていって魔法文明の存在が現地に広まりでもしたら、責任問題ですから……」
「代わりに……これを持っていってください」

「これ……ジャケット?」

「はい、管理局開発部の力作です。耐弾、耐刃、耐電性能に優れ、衝撃にも強いですから、バットで殴られたりスタンガンを食らったりしても大丈夫ですよ」

「待って……命の危険があるところなの?」

「場合によっては」


 やばい、冷や汗が止まらない。部隊長は「簡単な仕事やで〜」とか言ってたけど、もしかしてあの歩く天変地異基準で簡単って意味だったんだろうか? 恭也先輩の同情に満ちた眼差しはこういうことだったのか……!


「あ! じゃあさじゃあさ! これ、この恭也先輩から貰った奥歯に仕込むタイプのモルヒネ! これなんか要らなかったりするかな……?」

「それは……要ります」

「え?」

「痛みに耐えかねてうっかり漏らされちゃあたまんないですから」

「拷問! あたし拷問に掛けられちゃうの!?」

「場合によっては……です」

「……そっかあ」


 天国のおにいちゃん、あたしはもしかしたらもうすぐ挨拶に伺うことになるかもしれません。


「あ! そうでした! これ、隊長たちからの餞別です!」


 そう言ってキャロが取り出したのは大きな箱。……にしても餞別ねぇ……


「餞別だなんて大げさだよ……大げさなんだよね?」

「…………」

「黙って渡さないでよ!!」

「……ッ……」

「泣きながらも嫌だよ!?」


 とりあえず手渡された箱を開ける。うわ、ごつい……これって……?


「これ……ガスマスク?」

「はい。現地では稀に毒ガスが発生することがあるらしいので……もしものときはこれを使え、とのことです」
「あと、伝言です。『もしかしたら特殊訓練を受けた集団による襲撃も予想されるから、出発までお兄ちゃんとの訓練がんばってね。はあと』と『現地の人との交流の際は常に裏切られることを念頭において行動しなさい』だそうです」

「……ホントに『はあと』って言ったの?」

「いえ、それはアドリブです」

「いらんアドリブすな!」 


 思いっきり突っ込んだ後、受け入れがたい現実を前に頭を抱えているあたしにキャロが無言で書類を手渡す。そこに書かれていたのは簡潔な一文。


「『真実を暴け』……?」


 目で追った文章を呟いたあたしにキャロが頷く。


「それが任務達成の条件だそうです……!」


 思わず放心したあたしに、キャロが叫ぶ。


「ティアさんが、ティアさんがいけないんです!!」


「…………ッ」


 だけど……


「ティアさんが隊長たちのバリアジャケットを見て『19にもなってツインは無いでしょw』とか言うから……!」


 だけどあたしは……


「……良かれと思って……ッ!」


 耐え切れず号泣するあたしにつられるようにしてティアも泣きじゃくる。ああ、ホントに……口って災いの元なんだなあ……



 続けられません







あとがきという名の(ry
狼さんの執筆の息抜きに書いた一品。短めなのは仕様です。
posted by TRASH BOX at 23:06| Comment(20) | TrackBack(2) | 三次創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 どーみても「笑う犬」です。本当にありが(ry

 というか、俺の笑いのつぼをなんて刺激してくれるんだあんたは。wwww
Posted by 大岩咲美 at 2007年05月27日 23:09
小須田部長ですか……懐かしいですね。
>『19にもなってツインは無いでしょw』
ティアさんどこがいけないんですか!!
Posted by suimin at 2007年05月27日 23:21
頑張れ〜負けんな〜力の限り生きてやる〜
Posted by たわしX at 2007年05月27日 23:37
…いったいどこに飛ばされるんだろう
Posted by ながされるもの at 2007年05月27日 23:42
俺にはどこが「笑う犬」のネタかわかんね
普通に雛見沢村にいくのかなぁとしか‥
キャロはあの村の怖さをしっているのか。
つーか隊長たち容赦ねぇww

あ、本人でしたか‥(シュ・ラーバのとこ)
俺もよくみてますよあのサイト。
Posted by サイトー at 2007年05月27日 23:48
まさか雛見沢・・・
Posted by ところてん at 2007年05月27日 23:52
これは多分雛見沢にいくのかな?
そしてキャロはあの村の怖さを知っていると…
隊長たちは容赦ねぇなww

おー本人だった(シュ・ラーバのとこ)
俺もあのサイトはよく見てますよ。
Posted by サイトー at 2007年05月27日 23:52
どうも初コメントのサントスです。
きっと出張先は、H沢ですねw
Posted by サントス at 2007年05月27日 23:53
場所を伏せた意味ねえ!!
Posted by サントス at 2007年05月27日 23:54
小須田部長に雛見沢w
なんて懐かしいネタを…最高ですwwwww
Posted by RIO at 2007年05月27日 23:55
気になったところがあったので再度、俺、参上!

>耐え切れず号泣するあたしにつられるようにしてテ ィアも泣きじゃくる

ティアじゃなくてキャロじゃないっすか?
Posted by たわしX at 2007年05月27日 23:59
コレはまた懐かしのネタを……。
これで鬱になった二人は生きてるってナンだろ生きてるってなあにって歌い出すに違いない!(んなわきゃない)
Posted by sikoukairoissyo at 2007年05月28日 00:21
>おおっと
テ、テレポーター?また懐かしいネタをw
>壁の中に跳んでない限り
しかし割と確率が高い罠。対処方法はリセット技のみ?
いいえ、初期化がありm(ry
>小須田部長
ハゲシクフイタw
Posted by ソティ=ラス at 2007年05月28日 00:26
……つまりあの繰り返す世界から自力で脱出してこいと?
……もうすでに悪魔じゃないっ! 鬼だっ! 鬼が居るっ!

>>バットで殴られたりスタンガンを食らったりしても大丈夫ですよ

鉈に耐える対刃性能ってのは無理かもよ?


Posted by 木藤 at 2007年05月28日 00:28
そして出張に次ぐ出張で何時の間にかキャロに階級の差をつけられていくんだな…
Posted by 独楽 at 2007年05月28日 00:39
ティア、巫女っぽいロリっ子には十分気をつけて行くんだよ。
でないと……
Posted by 00 at 2007年05月28日 01:18
部長!部長じゃないか!
・・・これ本家と同じくシリーズ化できそうな。


何故だか不憫なランスターさんが愛しくなってきた…あれ?ティアってこんな…こんな?あ、そっか、不憫はデフォだっけ。
Posted by すす at 2007年05月28日 01:58
懐かしっ!?
ヤベ、DVD持ってるよw

これは笑える…次は宇宙(ソラ)へ―――!!!
Posted by kagura at 2007年05月28日 09:44
小須田部長…なっ懐かしい〜当時毎週楽しみにしてましたね。最後は地球を守るため爆死してしまったのが印象的。

@自然が豊かなところで、とてものんびりしたところ
Aバットで殴られたりスタンガンを食らったりしても
Bあたし拷問に掛けられちゃうの!
C稀に毒ガスが発生することがある

これ雛見沢…? ティアさんと同じ声の人が「嘘だ!!」とか言って襲い掛かってくるんでしょうか?
Posted by ミヅキ at 2007年05月28日 12:33
> サイトマスター
 ここか? ここがええのんか?

> suimin さん
 だって私、ポニテ萌えなんです

> たわしX さん
 うわホントだ! 最後の方で気を抜いたのがまるわかりですね。というわけで俺、退場!

> ながされるもの さん
 ひぐらしが鳴く里です

> サイトー さん
 つ『小須田部長』
NTは良作がポンと出てくるから侮れないですよね。

> ところてん さん
 YES! HI☆NA☆MI☆ZA☆WA!

> サントス さん
 これは初めまして。これからもよしなに
わかりませんよ? 葉隠沢とか忍者の里っぽいところかもしれませんから(お

> RIO さん
 最高なのか! やった!

> sikoukairoissyo さん
 は、裸か! 上半身裸になるのか!?

> ソティ=ラス さん
 レスキュー組んでも灰化したりとか

> 木藤 さん
 ちなみに耐火性能もありません

> 独楽 さん
 スバルを盗られたりするんですよね

> 00 さん
 にぱー☆

> すす さん
 そうですね、これ本当は劇場EX@にしようかと思ったんですけどショートショートには変わりないので組み込んじゃいました。
 あと不憫なのはデフォ。これは宇宙の法則

> kagura さん
 いや、まだ早い

> ミヅキ さん
 KOOLになった人がバットもって追っかけてきたりとかな

 

 うん、みなさんやっぱり笑う犬世代だ!w ちなみにSMP@は『生活』原理主義者です。尺が長くなると質も落ちるんですよね……
Posted by SMP@ at 2007年05月28日 20:05
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Excerpt: 色々と命令されて人形みたいに扱われるバイトを発見した!ヤバい(笑)
Weblog: NYようすけ
Tracked: 2007-06-01 06:11

四日で50マン(笑)
Excerpt: オタクのドウテイキャラのフリして入ったら、やりまくりのもうけまくり(笑)
Weblog: 林田
Tracked: 2007-06-03 15:32
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