2007年06月30日

ティアナ・ランスターの異常な日常〜ショートショート劇場N by SMP@

「ふ、ふふふふふ……ふはーっはっはっはっはっは!」


 ミッドチルダは今日も晴天。だけど(以下略)


「ついに(以下略)


 その人影は(以下略)

 後のシャーリーである。






 スカートは翻さないように、ジャケットの裾は乱さないように、ゆっくりと歩くのがここの「ティアー、何やってんのー? 先行っちゃうよー」「スバル、女の子はエレガントに」
 まったくスバルときたら、雅じゃありません。……はい、こんにちわ。みんなのヒロイン、ティアナです。今日はシャーリーさんから呼び出しがかかったのでスバルと一緒に向かっているところです。
 おそらくまたシャーリーさんが妙な発明をしたんでしょう。常日頃から彼女はあたしの銃をエボニー&アイボリーやらルーチェ&オンブラやら妙な名前をつけて改造しようとしていましたから。さすが管理局が誇るマッドが一角。


「やあ、ようこそシャーリーのアトリエへ。
このキューカンバーはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい」

「何故に青色一号っ!?」

「発明家つながりで」

「に○りのことかーっ!!」


 入室したら珍妙な挨拶で出迎えられました。
 ところでアトリエ? この部屋って別の名前ついてなかったっけ? でも周囲を見渡せば奇妙奇天烈な機械がごろごろ転がってますし……


「……シャーリーさん、いつの間にここ私物化したんです?」

「シャマルさんも医務室私物化してるから、別にいいじゃないですか」

「シャマルさんはいいんです!」


 あの人はあたしたちのものさしで計れるような人じゃないですからね。例えるなら……ヒミツの保健室へようこそ?


「だけど珍しいね。ティアナたちが自分からここへ来るなんて」

「シャーリーさんが呼び出したんでしょうに」

「そうそう」

「……そうだっけ?」


 おいおい、この人もしかして何で呼び出したか忘れてる?


「あっ」

「? なんでしょう」


 ぽんと手を叩いて目を輝かせるシャーリーさん。よかった、さすがに無駄足にはならなかったようだ。


「ティアナさんスバルさん、改造していいデバイスはあるかい?」

「「だーめ」」

「しゃろーん」


 思わず二人して目の前にばってんを作ってしまいました。


「いや冗談冗談、ちゃんと二人を呼んだ用件、思い出したよ」

「今度も冗談なんてやめてくださいよ?」

「いやいや今度こそ本気。本気と書いてマジ」


 ナウでヤングな言い回しをしつつ、シャーリーさんは引き出しから、掌に乗るほどの大きさの機械を取り出しました。


「ちょっと自慢したくて呼んだんだよ」

「へぇ、その機械が何か?」

「うん、このトランスレータは我ながら画期的な発明でね。発表すればバカ売れはしないまでもそれなりのシェアを得ることができる代物だよ」

「……具体的にどういうものなんですか?」

「端的に言えば、デバイスの自意識を具現化するんだ」


 ……隣でスバルが頭を捻っている。あたしもいまいちわからない。デバイスの自意識? 具現化? ……まさかそれはっ!?


「あなたの隣にデバイスっ娘」

「そうきたかっ!」


 恐ろしい人です。正直あたしはシャーリーさんを侮っていました。……待てよ、だけどそれにはあたしにもわかる大きな問題点がある。シャーリーさんはそれをクリアしたというのだろうか。眼鏡をやたらキラキラさせている彼女に意を決して問いかけてみることに。いまだによく理解できていない隣の相棒はほっとこう。


「シャーリーさん……」

「なにかな?」

「あなたは……あなたはどうやって世界法則を乗り越えたんですか……?」


 世界法則が一、『シンプル』。下手にこれに抵触すると抑止力が働き、時には文明崩壊すら招きかねない。


「簡単なことです」

「簡単、ですか……?」

「ええ、『自分が愛着を持って扱っていた道具がある日人型になる』……わかりますか? あの法則は、浪漫には寛容なのです」

「なんと……!」


 ただのマッドかと思っていたら……シャーリー……恐ろしい娘……!
 隣で話についていけず頭から煙を上げている子は放置して会話を続行。


「詳しい話を是非」

「あんまり専門的になったらわかりませんよね……?」

「……ええ、はい」


 そうでした。ついおもしろそうな話だとくいついたはいいですけれども、正直専門的な知識はあたしには皆無なのです。当然、隣で沈没している子も論外。


「そっか、うん。じゃあざっくばらんに。……ホログラムって言ったらわかりやすいかな?」

「ホログラム?」

「そ。このトランスレータをデバイスにつけると、まず持ち主と大気中の魔力を使って無形の魔力塊でデバイスの周りを包みこむ」
「その後、デバイスに搭載されているデバイスが『自意識』をその魔力塊に投影し、容姿を決定。人型をとるんだよ」

「それは、やはりデバイスごとに違う姿かたちをとるようになるってことですか?」

「当然。あ、だけどね未熟なデバイスだと上手く形が結べないから、ティアナやスバルとかのだと上手くいかないかもね」

「未熟?」

「そう。九十九神って言ったかな? そんな感じ。最低でも一年くらいはデバイスとコミュニケーションをとってあげないと、確固たる自意識は持てないんだよ」


 なるほど、自分好みのデバイスっ娘を育てるためにはそれなりの苦労が必要、と。……なんかそれってますます……


「育成ゲームは浪漫なんだよ」

「やっぱりですか……」


 ああ、本当、シャーリーさんって才能の無駄遣いしてますねぇ。
 …………あー、気づいてはいけないことに今気づいちゃった気がします。


「でもデバイスを擬人化してどうするんですか?」

「……さあ?」

「は?」

「あ、デバイスの上に肉付けする形になるからデバイスを持ち歩く必要がなくなるよ」

「今考えましたよねそれ。あと魔力消費するくらいなら待機モードのまま持ち歩いた方がいいじゃないですか」

「一人寝の夜ともおさらば!」

「そういう台詞は……まさかっ」


 そうではないことを祈りつつ念話でC.C.を呼び出す。どうでもいいことだが、キャロとC.C.では念話のチャンネルが違うのだ。しかもキャロに気づかれずに会話できる。ホントどうでもいいことだけど。


(ちょっとちょっと)
(おや、ティアさん。どうしたんですか? 貴方からの念話なんて珍しい……はっ、そうですかわたしのことが恋しくなったんですねでも面と向かって話せないからこうして念話の形式をとっているとうふふふかわいいところあるじゃないですかよござんすそこまで望まれて受けぬも女が廃ります存分に言葉弄りをしてティアさんの望みどおりこの擬似テレフォンセッ)
(はいストーップ。妙な電波垂れ流さない)
(電波じゃありません。溢れ出すパトスです)
(変わんないわよ。……一つ聞きたいんだけどいい?)
(なんでしょう? 今晩は暇ですよ)
(少し黙れ。……聞きたいことはたった一つ、一枚噛んでる?)
(何にですか?)
(シャーリーさんの発明に)
(勿論!)
(無駄に力強いなっ!?)
(わたしのS.O.Eにビンビン来るものをシャーリーさんが作っていたので微力ながら。勿論気づかれてないですよ? ほとんど彼女は独力で作ってましたから、ほんの少しだけお手伝いさせていただきました)
(……手伝ってよかったの?)
(『ほとんど』『独力で』です)
(つまり?)
(彼女一人でもいずれできていた、ということです)
(……そっか)
(はい)
(……ところでS.O.Eって何?)
(センサー・オブ・エロスですが?)
(高野豆腐の角に頭をぶつけてしまえっ!)


 これではっきりした。この発明は流出を食い止めねばならないものだと。芹沢博士ばりの決意を固めながらシャーリーさんにこの発明を無かったことにしてくれないか、と必死の形相で頼み込む。や、実際流出したところで問題はないかもしれないけど、C.C.のセンサーに引っかかったっていうのが気になってしょうがない。こういう良くない勘は当たるのだ。悲しいことに。
 あたしの気迫に何か感じるものがあったのか、シャーリーさんは視線をそらしながら快諾してくれました。


「でも六課の人にはもう配っちゃった……」

「それを早く言えっ!」


 壊れたHDDみたいな音を立てているスバルを引きずりながら部屋を出る。さて、まずは誰のところに回収に行こうか……。

 ……continue to O                      


 〜○〜


 今日は珍しい人が訓練場にいます。クロノ・ハラオウン提督、この部隊の監査役で、フェイト隊長の義兄に当たる方だそうです。
 執務官上がりの方で、指導の傍ら色々話を聞かせてもらえて大層有意義な一時を過ごさせていただきました。……珍しく真人間に会えたからじゃないですよ?
 
 多少の変化を加えつつメニューを消化し、訓練は終了。最後に提督となのはさんが模擬戦をすることに。あたしたちは見学です。どうやらなのはさんは機会がある度に提督とこういう形式で訓練するそうです。なのはさん曰く「フェイトちゃんやはやてちゃん相手だとどうしても遠慮しちゃうし」……あたしの訓練の時には遠慮しているのか聞いてみたかったけれど、返事が怖いのでやめました。


「さて、見学者もいることだし今回は軽く流す感じで行こうか?」

「あははー、嘘ばっかりー。クロノ君ってば毎回そういうこと最初に言っといて、いっつも最後は大人気なく本気出してるくせにー」

「ははははは……そういうなのはこそ、毎度なんだかんだで全力全開とか叫びながらフルパワー砲撃かましてくれるじゃないか」

「やだなぁ、あんなの全力でもなんでもないってば。メラゾーマじゃなくてメラって感じ? デスクワークばっかりで鈍ってるんじゃないの?」

「さすが魔王。言うことが違うね」

「「…………はははははははははははははははははははははは」」


 ……笑顔が本来肉食動物の歯を剥き出す行為に由来すると言ったのは誰だったか。っていうか二人ともマジ怖いです。訓練場の各所からバサバサと鳥やら動物やらの逃げ出す音が聞こえてきます。パニックムービー裸足です。


「ふむ、やってるな」

「あ、恭也先輩」


 いつの間にやら横に立っていた人から声をかけられた。相も変わらず気配もなしに現れる人です。まるでスバルが観てたエンターテイメントムービーに出てた……そうそうニンジャみたいです。流派はコルシカ忍術とかですかね?


「ああティアナ嬢、できるだけ離れた方がいい。出来たらフェイト嬢かはやて嬢かザフィーラの張るバリアの中にいないと蒸発する可能性が無きにしも非ずだ」

「……あの二人って仲悪いんですか?」

「いや、むしろ良い方だろう。似たもの同士だし」

「……似てますか?」


 かたや管理局武闘派の旗頭、かたや管理局の将来を担う若き提督。……似てるといえば似てる、のかなぁ。


「ああ、昼に食堂でフェイト嬢の髪型はポニーとツインどちらが似合うかでつかみ合いになっていた」

「低レベルだっ!」

「まったくだ……うなじさえ見えればそれでかまわんだろうに」

「それも違うっ!」

「そうだな、やたら見せればいいというものでもないか。時折覗く白いうなじがたまらんのだな? わかっているじゃあないか、ティアナ嬢」

「一緒にするなっ!」

「おお、そろそろ始まるぞ?」


 軽くスルーして恭也先輩が戦場に目を向ける。……あとできっちり話し合わないと厄介な事態になりそうな気がしてたまらない。今の会話が曲解されて下手に他人の耳に入ったらヤバイ。特にC.C.とかC.C.とかC.C.とか。
 別に誤魔化されたわけでもないけど戦場(になりつつある場所)へと目をやる。本当だ、確かに二人ともまるで冷却材を外した原子炉みたいに臨戦態勢に入ってる。
 恭也先輩の手招きに応じて八神部隊長のバリア内に入れてもらう。シャマル先生も一緒だ。キャロとエリオはフェイト隊長が、スバルは副隊長たちと一緒にザフィーラが張ったバリアの中へ。


「大丈夫だ。いくらティアナ嬢が不幸EXの固有スキル持ちでも、死なない限りシャマルさんが癒してくれる」


 ……訓練中の事故って保険降りたっけ?


「じゃあまずは軽くいこうか」

「いいよ。どんなのを見せてくれるのかな?」

 
 クロノ提督は両手に持ったスペカ……じゃなくてカード状に待機させてあるデバイス(S2Uとデュランダルと言うらしい)を掲げて杖状に変形させる。デバイス二刀流といったところだろうか。


「さて、小手調べだ。『アイシクルフォール-Easy-』!」


 宣言と同時に提督の左右に現れた魔方陣から、次々と氷柱が生まれ押し包むようにしてなのはさんに迫る。


「甘いよクロノ君。それの安置は……ここだね!」


 そう叫ぶとなのはさんは左右からの弾幕を振り切り、提督の正面間近へと瞬間移動と見紛うばかりの速さで距離を詰めて、その勢いのままレイジングハートを振りかぶる……なのはさんなのはさん、杖って殴打用じゃないですよ。


「甘いのはそっちだ」


 しかしなのはさんは振りかぶった状態でバインドされる。……上手い、設置型か。予めそこに飛び込んでくることを読んでいたか。なのはさんレベルじゃほんの数秒の足止めにしかならないだろうけど、二人のレベルならその数秒が明暗を分ける。


「寒磁罪母刹ReuLa外NauRa矛Judas……」

「……チャージなど……させるものか……!」


 ディレイスペルによってなのはさんの後方に生まれたアクセルシューターが、追撃の詠唱を開始した提督に時間差で襲い掛かる。それを視界に捉えた提督は詠唱を破棄。その隙になのはさんはバインドを外して杖を構えなおし、攻守交替かと思われましたが……


「デュランダル!」
『OK,Boss!』


 だけど不敵な笑みを浮かべた提督は身をかわそうともせずにデバイスに命じた。


「慈厭斗離・雨射不須!」


 指示の声と同時に提督の周囲に無数の氷の障壁が生み出される。


「むぅう! あの技は!!」

「なにぃーっ! 知っとるんか恭也さん!?」
 
「ああ、間違いない。あれは清代において伝説と謳われた技『慈厭斗離・雨射不須(じえんとり・ういぷす)』!! まさか今の世にあれができる者がおろうとは……」


 ―――『慈厭斗離・雨射不須(じえんとり・ういぷす)』
 かつて清代においてこの技の創始者 義亜超(ぎ・あちょう)は、辛い試練を乗り越えた末手に入れた能力『帆歪賭・阿流刃無(ほわいと・あるばむ)』を用いて自身の身体の周辺の空気を凍結させ、生じた壁で弾丸を弾き返したという。彼の活躍によりアヘン戦争は長引き、イギリス軍は停戦条約の一項目に彼の処刑を追加した事実は教科書にも太字で載っていることで有名だろう。
 余談では有るが、荒木先生作「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する「ホワイトアルバム」のギアッチョの由来がここにあるのではないかという説は学会で有力となっているのは諸君らも知っての通りである。
                 民明書房刊「全てが止まった世界で」より

 
 背後にてノリノリで解説する恭也先輩と八神部隊長から目を再び戦場へと移す。
 提督は展開した障壁でなのはさんの魔力弾を受け止め…、いやそらし、さらに別の障壁に当てる。信じがたいことになのはさんの魔力弾を何度何度も何度何度も何度何度も反射させ角度を変え―――なのはさんに返した。
 ……爆音と煙が晴れた後には二つの人影。
 

「ふ、ふふ……やるねっ、クロノ君!」

「そっちこそね、あっさり対処されるとは思ってもみなかったよ。……というか置き土産が悪質すぎやしないかいっ!」


 しかしなのはさんもさるもの。咄嗟に前面にシールドを張り、着弾と同時に指向性を持たせて爆散させその衝撃と反動で攻撃と離脱を行って距離をとった、そうだ。恭也先輩の解説によると。よくあの一瞬で見切れるものだ。もしかして生身の能力でいったらうちの課でトップなんじゃなかろうか。
 しかもシールドの魔力は拡散させずに物質化させたままだったので、クロノ提督のシールドにはクレイモア地雷の如くどかどかとシールドの破片がぶちあたっていたとか。……えげつなぁ。


「それすごいね。アクセルシューターを反射するとは思わなかったよ―――じゃあそれ以上の一撃は返せるのかな?」

「なのはなのは、趣旨変わってるよ? これ模擬戦だから、喧嘩じゃないから。相手を倒すことが目的じゃないから」

「男は度胸。なんだってやってみるもんだよ?」

「いや度胸とかそういう問題じゃなくってさ。っていうか全力出す気まんまんかい?」

「まさかぁ、全力を出したりなんてしないよぅ…………大丈夫、クロノ君なら消滅しないって信じてるよ?」

「待てッッ! 何をやらかす気だ!」

「いやいやクロノ君。たかだかAAランク魔導師の攻撃ごときにそんなに慌てる必要ないでしょう?」

「君には常識が通じないからだ!」

「そんなっ! こんないたいけな魔法少女をつかまえて非常識だなんて……酷いよクロノ君!」

「…………いたいけな少、女? 君が……?」


 あれ、なんだろう。すごい寒気が……


「……おかしいなぁ……クロノ君……どうしちゃったのかなぁ……」

「あ――――」

「確かにわたしが十代後半なのは認めるけど……魔法少女は……何歳だって魔法少女なんだよ……?」
「いくら一人だけ結婚して子供がいるからって……主役の魔法少女を少女扱いしないんなら……タイトルの意味、無いじゃない……」
「ちゃんとさ……タイトル通り少女扱いしようよ……」
「ねぇ……?」

「な、なのは……」

「わたしの言ってること……わたしの主張……」
「そんなに、間違ってる……?」

「く、ぅ……!」
『L…Let's escape…!』


 あ、すごい。デバイスまでガタガタ震えてる。


「で、でも僕は……もう……! 『俺たちの魔法少女は死んだ』っていう悲痛な叫びは聞きたくないから……!」
「『騙されたッ!』っていう嘆きは聞きたくないから……!」


 涙目になりながらも提督はデバイスを構える。……なんかデジャ・ヴ。


「だから……だから…………もう、『魔法少女』じゃなくて『魔法使い』にすべきなんだ……!」

「―――――すこし……その口、閉じようか……?」


 そう、ぽつりと呟いたなのはさんは自らのデバイスを大儀そうに構えました。


「風を渡り、幾多のあしきゆめを撃ち滅ぼし、わたしは豪華絢爛たる死を呼ぶ舞踏となった。もうそんな台詞を吐けないように……『その頭、冷やして』あげる……」


 ガチャリガチャリとデバイスは部品をパージ。コアだけがなのはさんの胸の前に浮かぶ。


「我は白にして魔王なり
万古の契約に従いて その真なる力を解き放て
風よ 宙(そら)を渡りて その威を示せ
星よ 天(そら)を渡りて その覇を示せ
我は不屈の心を胸に ありとあらゆる軛を断つ者!
完成せよ! レイジングハートッ!!」


 なのはさんの詠唱と共にレイジングハートから伸びた触手が、スルスルとその右手に巻きつくように一体化した…………サイコガン?

 
「じゃあね、クロノ君。口は災いの元だよ……」

 
 そして、桃色の光に呑みこまれる提督。


「また、地図を書き換えなあかんなぁ……」

「ああ」


 後ろで八神部隊長と恭也先輩が何かぼやいてますが聞こえません。爆煙を突き破るようにして落下する提督。……誰も提督の心配はしないんでしょうか。その旨を口に出すと、思い出したように部隊長は敬礼し、


「ゴッドスピード、クロノ」

『ゴッドスピード、クロノ』


 ……いや、皆さん唱和しないでくださいな。いいんでしょうかね? 提督を撃墜しちゃって。


「問題ない」


 以上、部隊長からのお言葉でした。
 あまり深く考えてもしょうがないことは経験上わかっていたので、これで模擬戦は終わりかなぁ、とさっさと帰り支度をしようとしたら……NARがやってくれました。


「……ならば私もロリ化すれば主役がとれるのだろうか? 剣を振るう魔法少女というのも斬新で需要があるだろう」







 後の火の七日間である。
















あとがきという名の(ry
 

 魔 王 降 臨


 あとティアが次に誰に会いに行くのかは皆さんの声援にかかってます。デバイスっ娘のデザインはほとんど決まってますが、SMP@は流されやすい性質なので皆さんの熱い主張次第であっさり変更されるかもです。性別? 言わなくてもわかるでしょう。声なんて飾りなんです。 
 関係ないけどアブドゥルやプッチかと思ったらギアッチョで泣いたことある人挙手ノ
posted by TRASH BOX at 01:15| Comment(31) | 三次創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
白にして魔王(冥王)。異世界の魔術か!

例の本編のシーンと重なって異様に怖かった。
流石SMP@さん!
Posted by 岳 at 2007年06月30日 01:41
嗚呼、冥王様が降臨してる!

今度から冥王様は
「一枚一枚が特注のシールドなの
威力はその身で確かめて!」
と赤いカブトムシっぽいことができるんですね!
装甲厚いですし。

あと提督
せめて、「いたいけ」で終わっとけばティアナさんのスキル「不幸EX」
を召還することもなかったのに
あ、だから本人は今回はあまり不幸にならなかったんだ。
納得納得。
Posted by 七誌 at 2007年06月30日 01:58
アレ?今回ティアナ嬢が余り不幸じゃないw

>「ティアナさんスバルさん、改造していいデバイスはあるかい?」
>「しゃろーん」
ちゅるやさん化〜〜〜!!!?

後提督・・・・・・・・・・・あんた・・・・・・・漢だね(涙
とらハのリリカルを知っている全ての人間の意志を冥王に向かって吼えてくださった提督に・・・・・・・・・・・敬礼っ!
Posted by J at 2007年06月30日 02:57
根掘り葉掘り?葉っぱは掘れねェじゃねーか!!
Posted by night at 2007年06月30日 03:57
白にして魔王、青の厚志にでも勝てそうですね。
しかしなのはとクロノのやり取りから原作リリカルの二人がすごく懐かしくなった。
Posted by 貴瀬 at 2007年06月30日 05:24
恭也の説明が男塾みたいで面白い。
Posted by タロ at 2007年06月30日 05:36
クロノ大将(二階級特進)に敬礼!
あと多分ゲルマン忍術ですよ! でもゲルマン忍術って派手だからなあ。
Posted by 水城 at 2007年06月30日 07:31
 シャーリー君は一体どこからちゅ○やさん因子を奪ったんだい。やっぱりCCさまですよねww
 本日も冥王様ご降臨で、地形が変わりましたかwwそれでもきっとクロノは家族のもとに帰れましたよね。
次回の更新も楽しみにしております。ノ
Posted by パッサッジョ at 2007年06月30日 07:51
「白にして魔王」……なんて本質を捉えたオーマネーム……!

ところで改修先はアイゼンとか見てみたいです。
ヴィータの相棒は、果たしてどんなタイプ……?
Posted by たのじ at 2007年06月30日 10:26
で、クロノ死亡(まて)によって獲得された傷ついた獅子勲章は誰に贈られたんでしょーか?(おい)
Posted by フィールド at 2007年06月30日 10:29
コルシカはっ! コルシカはらめぇぇぇっ
ネクタイ動かさないとコルシカじゃないですよっ。

誰もが言いたかったけど言えないそんな世の中じゃ、ポイズン。
解毒に買って出たクロノ提督に敬礼。もうなのちゃんとクロノの絡みなんて思い出せないほど霞んでしまったわ……
Posted by 熟成 at 2007年06月30日 10:31
民明書房ってw
Posted by en at 2007年06月30日 10:54
勇気ある者を勇者という。クロノ、君こそ勇者だよ。
シグナムも結構野心家・・・?

今回読んでいてなのはの肩書きが脳内でレベルアップした
魔法少女−>魔”砲”少女−>”魔王”少女という具合にウァなにをするやめ(ry
Posted by LeeS at 2007年06月30日 11:44
相も変わらずネタ豊富で。
始まり方がレズが大量生産な学園で笑いました。
クロノにはなんか親近感湧くね、魔法少女じゃねーって思っちゃったもの。
だがしかし冥王怖いよ、そんな本当のこと言ったからって
シャロとチビライダーだけだよ。魔法少女
Posted by 00 at 2007年06月30日 12:58
キョウスケ・ナンブなグラーフアイゼンを見てみたいです。
Posted by すらいまー at 2007年06月30日 13:02
ふっ、腹筋が痛ぇ・・・
RH、奴は聖銃なのか!?無名世界観における最強の個人兵装か?

Posted by マッキー at 2007年06月30日 13:41
「白にして魔王」、なんて本質を突いたオーマネーム……!

絶技は聖銃RH辺りでしょうかねぇ(笑)

それから、改修先はまずアイゼンを見てみたいですねぇ。
エターナルツンデレロリの相棒はどんな人格なのか……。
Posted by たのじ at 2007年06月30日 13:52
ガンバれティアナ!世界の破滅=6課の暴走を止められるのはお前だけだ!!…主に不幸になる事によってだが…
あと、擬人化と聞いてライクなライフが頭に浮かんだ…orz
Posted by たわしX at 2007年06月30日 15:34
ロストロギア『聖銃』の回収任務とか
……死ぬな。
ロストロギア『ネクロノーム』回収または封印……駄目だサイズが違いすぎる
ここらで息抜きに野菜とか果物とか買いにパシリでもどうよ
単身ブロードソード一本でグレーターデーモンやらドラゴン打ち倒す牧場主の所に。(ルーンファクトリー)
Posted by Pマン at 2007年06月30日 15:47
ところでティアナが回収に行くのはいいけど本当に回収出来るのか……?
いや素直に回収させてくれる図がどう考えても浮かばないんですが。
取り敢えずそれなりに話通じそうなフェイトからかなあ…?
Posted by Pマン at 2007年06月30日 16:05
ホログラム+実体化=「緊急事態の概要を述べよ」

この方程式が頭に浮かんだ私はスター●レック ヴォイジ●ーの見すぎでしょうか?
Posted by 現在発酵中(IN ペットボトル) at 2007年06月30日 18:47
民明書房くらいしかわからない(;;

クロノくん、君のことは忘れないよ、フォーエバーフォーエバー。・・・・って感じですかw
Posted by みみみ at 2007年06月30日 19:15
ホログラム+実体化でレッドドワーフのリマーを思い出した自分は明らかに異端。

ていうか、ネタ多すぎです。
あと何処に行くのだ、魔砲少女よ。
Posted by surt at 2007年06月30日 21:27
シャーリー地球の文化に汚染されすぎだろw
何気にデビメイネタが入ってる事に気づいた。ルーチェ&オンブラとはまた濃いものをw
Posted by doornove at 2007年06月30日 23:01
我らが心の師・エロノ提督殿はいったいいつ下層EPにアクセスできるようになったのか小一時間問い詰めたい。
エルデンではフラグ提督のことだからきっと幼女ナースとか猥談医療師とか可愛い物好きの東方美女とかにフラグの立て逃げしたんだろうなぁ…
余談だがおひねりは薄幸魔術師とパツキンポン刀が大好きです。不幸っ娘ってイイよね!?
マリア?【検閲削除】がついてたって私は一向に構わんッ!


レイハ軍曹とかエロディッシュが擬人化されるよりは氷の美女デュランダル女王に降臨してもらいたい俺ガイル…性格は素直クールだとなお良し。

聖銃ぶっ放した後の会話がN2爆雷なのにワロタ。
もう十年も前になるのかー(遠い眼)


ギアッチョ出る階までたどり着けないおひねりにどう答えろと…?
いつもいつも削り取られたりルンルンされたりひどいときにはかかったなアホがッされて死亡さっ!
こないだは脊椎使った先に究極生命体と天国産神父がいて何もしないうちにやられったけ…
ギアッチョも怖いが一階の最初の部屋でドノヴァン二匹に囲まれてスタートしたときのあの絶望感は異常。
Posted by おひねり at 2007年07月01日 00:23
とりあえず一言
>チャージなど……させるものか
だれかこの一文に対して言うことはないのかよww
Posted by 十六夜 at 2007年07月01日 03:16
とりあえずC.Cとティアナ嬢の漫才に違和感を感じなくなってきている自分がいます。
この掛け合い、もっと見たいなあwなんだか息が合ってきてるし
Posted by ソル=ブラッサム at 2007年07月01日 11:24
レイジングハートから伸びた触手が、スルスルとその右手に巻きつくように一体化した
これってサイコガンつーか光魔の杖?
Posted by にゃっき at 2007年07月01日 12:00
今回解ったネタ
芹沢博士→オキシジェンデストロイヤー!
メラゾーマじゃなくてメラ→大魔王バーン
あしきゆめ、豪華絢爛たる死を呼ぶ舞踏、スルスルとその右手に巻きつくように一体化→ガンパレ、式神の城

ガンパレも式神の城も、電撃大王とマガジンZの漫画の知識しかなかったから、最初は同一世界観だって知らなかった。一番強いのは青(ガンプオーマ)…惜しい!なのは2Pカラーとかならピッタリだったのに!
Posted by ミヅキ at 2007年07月01日 12:22
>ホログラム+実体化でレッドドワーフのリマーを思い出した自分は明らかに異端。

ウチもそっちを思い浮かべたけど、ネタがネタだし、「額にHって何? Hでスケベな奴の略?」
というのを思い出して自粛したのです
まぁ、ドワーフ自体がスタートレ●クのパロだからどっちでも正解なんだろうけど…
まあ、結果から言えば、俺も異端だ b
Posted by 現在発酵中(IN ペットボトル) at 2007年07月01日 12:41
 相も変わらずレスが遅くてすいません。

>岳さん
 うん、あの本編のシーンは色々パロれると思うんだ。

>七誌さん
 めい☆おー(挨拶)。着々と我らが冥王様は防御すらも攻撃の手段としていってます。あ、提督様の固有スキルは墓穴堀りAです

>Jさん
 うむ。しゃろやさんとかなっ(語呂悪っ)
 第二部ではティアさんは精神的成長を果たしているのでそれほど不幸とも思ってないのですよ。
 提督の心よりの咆哮には悪いのだが、最近冥王でなきゃなのはさんじゃない気がしてたまらないんだ。

>nightさん
 なんでヴェネツィアをよォ、イタリア語でよばねーんだよォォォォ!

>貴瀬さん
 なのはさんは白ですがセプテントリオンじゃないんですよ、むしろ一匹狼。利害がかち合わない限り青のオーマとは争わないでしょう。ちょっと見てみたい気がしますがね。
 リリカル? もはや遠い日の思い出です

>タロさん
 ちなみにギアをあげるという語も義亜超がささいなことでキレてヒートアップしていたという事柄をもとにしているのは想像に難くない

>水城さん
 敬礼! ゲルマン……黒い人のことですね? コルシカ忍術にも一応元ネタがあるのですよ、マイナーですが。

>パッサッジョさん
 ちゅる○さん因子はみんな持ってるんだよっ!
 ああ、クロノなら一応入院しました。彼、ギャグ体質じゃないんで、きっと今頃ベッドでりんご剥いてもらってあ〜んとかしてもらってるんじゃないですか? ケッ

>たのじさん
 流行んないかなぁ……「白にして魔王」……?
 アイゼンのちょっと困ったところ〜。グラーフは男性名詞なので女性名詞にするためにはenをつけねばなりません。結果、グラーフェンアイゼン……長いなぁ

>フィールドさん
 当然リンディさんです(マテ

>熟成さん
 じゃあチキュウ空手でいい?
 彼は彼を騙すことなく生きていったんです。ああ、本当、リリちゃだったかラブちゃだったかも記憶の霧の向こうですよ

>enさん
 全次元世界でひっそりと出版されてるんですw

>LeeSさん
 うむ、シグナムの一言で俗に言う魔法少女大戦、通称「火の七日間」が始まってしまったのですよ
 ……魔皇とかうわなにをするやめアッー

>00さん
 ……リイン?Uは入らないかな? そういや最近読んでないなぁマリみて。立ち読みできないから買うしかないんですよね、あれ

>すらいまーさん
 残念ながらスパロボはやってないのですなぁ

>マッキーさん
 聖銃RH……違和感ないでしょう? あと一応詠唱は無印の頃唱えてた奴を凛々狩にアレンジしたやつです

>たわしXさん
 いや止めらんない止めらんない。彼女に出来ることは何とかして暴走先を敵に向かわせることだけ
 ライクなライフは未プレイですなぁ。携帯が……というやつでしたかな?

>Pマンさん
 nは難しいですね。ほら、なんだかんだでC.C.が過保護なもんで命に関わるようなことに関わらせないようにしたり工作してるんです。ただぎりぎりな任務で困るティアをみてニヤニヤしたりしてますけど
 回収? 成功したりしなかったりでしょうねぇ

>現在発酵中(IN ペットボトル)さん
 EMHでしたっけ?
 ホログラムと言っても魔力操作に優れたデバイスさんが魔力をうんたらかんたらして極限までリアルに人体を再現するんですよ。まぁ不破復活ともう一つのためのエピソードですから。これは

>みみみさん
 いいのっ、ネタわからなくても楽しんでいただけたなら幸いなのっ

>surtさん
 レッドドワーフかぁ、名前しか知らないなぁ。機会があったら観てみることにします。
 やっぱネタ多いですかね? 今度から少し減らしていきましょう

>doornoveさん
 シャーリーさんとシャマルさんのコンビは汚染度レベル5ですからね
 久しぶりに1やってみたらダンテ・マスト・ダイであっさり死亡。鈍ったなぁ

>おひねりさん
 薄幸魔術師の膝枕や猥談医療師の頬赤らめの描写にやたらどきどきした俺、参上。マリアの身体の秘密が両性具有とかだったりしてなーなんて思う今日この頃です。

 エ、エロディッシュ? その呼称は初耳です。安心してくださいな。エロディッシュもデバイスっ『娘』ですから

 現在天国170階にてハ―ヴェストのディスク探しをエンドレスに続けてます。ちなみにギアッチョとはディスクの方でして、試練で何度も煮え湯を飲まされたものです。ドノヴァン、一度一対一の状況で一度もかすることなく殺されたことがありました……判定おかしいって(´Д⊂

>十六夜さん
 もはや冥王が共通認識となりつつある証拠ですな

>ソル=ブラッサムさん
 というわけで一本まるっと書いてみました

>にゃっきさん
 あーそっちもあったか。でも片手が銃というとどうしてもコブラが浮かぶんです

>ミヅキさん
 青はガンパレ勢が大半を占めているそうですね。白とは始原のオーマ、つまりなんでもありなのでこちらもぴったりかと


 今回の反省。ネタを不用意につっこみすぎて自分でも解説するのがめんどくさくなった。でも不破擬人化フラグとあと一つがたったし、冥王様が書けたので後悔はしていない
Posted by SMP?@ at 2007年07月02日 19:49
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