2007年08月01日

高町兄妹シリーズ新たな刃後編2 by ひより

4.決着、そして....



そうして冒頭のシーンへと戻る

もうずいぶん長い間剣を重ね続けた

「はあっ...はぁ...」
「ぜぇ....くっ」

肩で息をするも、まだまだ体力に余裕がある

「その分身が厄介だな...攻撃力が無いとはいえ、どれが本物かわからんから無視する事ができん」

気を抜けば先ほどの白光の一撃が飛んでくるために全てを視野に入れなければならない

「そっちのレヴァンティンも十分厄介だ、まとめて攻撃されては避けきれん」

複数の分身は魔力を食うため連発できない

それも飛竜一閃であらかた潰されてしまう

「分身も透明化もあまり使ってこなくなってきたな....魔力切れか?」
「なに、まだまだやらせんさ」

とは言ったものの正直まずい
カートリッジで食らいついてはいるが、元々の魔力量に差がありすぎる
持久戦になれば負けは確実
「はっ!!」
シグナムの上段の一撃を不抜で受け、わき腹を狙って不破を薙ぐ、が呼び出した鞘で防がれる
そのまま鍔迫り合いにもつれこんだ

「...恭也、一つ聞かせてくれないか?」

触れあいそうな程近づいた顔
シグナムが恭也にしか聞こえない声で囁いた
「なんだ」
「なにがあった?」
―――
「これだけの進歩だ、つい思いついた、という訳ではあるまい」
「さてな」
ギリギリと押し合う
「なにが....いや」
ギラリと目を細め
「誰が、お前を変えた?」
―――トクンッ

その言葉に思い出すのは
夕焼けの海鳴の――


「....何の事だか」
「下手な嘘だな」
やかましい

「...少しだけその者が羨ましい」


ギンッ
同時に突き放した

「お互い千日手になりそうだな....しょうがない、あまり使いたくない手を切らせてもらう」


そういうとシグナムはレヴァンティンを高く掲げた

「レヴァンティン」
『Schlangeform』

蛇腹剣を展開そして

「伸びろ!レヴァンティン!!」

シグナムの周囲で渦巻くように囲み始めた

「....!?」

やがて完成したのは

「....レヴァンティン、[繭刃護糸]

大きな半球状にシグナムを取り囲む蛇腹剣の結界
人が通れる程の隙間は無く、絶えず動き続けている

「この技は、夜天の書の主が覚醒前に襲撃された場合の為の守りの型だ、お前の剣の間合いでは私に刃は届かん」
半球の直径は3メートル強、小太刀には絶望的だ

「そして....」

蛇腹剣の先端が勢いよく伸びてきた

「くっ!?」
「刃は、意のままに伸び、動かす事が出来る。射撃魔法のないお前には効果的だろう?」
「ちぃっ....」
悔しいがその通りだ
射撃魔法の無い俺には相性が悪すぎる

「...これならどうだっ!」
手に飛針を生成し投擲、運動加速魔法を二重に掛ける

飛針は剣刃の隙間を通り抜け―――

「甘い!」

―――レヴァンティンの鞘で叩き落とされた


「ちっ.....初めて見る技だが、なぜ今まで使わなかった?」
避け続けながら問う

「この技は、あまり好きではない....敵の攻撃は、それを上回る力で押しつぶすのが私の剣だ、守りの内にひきこもるような柄ではない」

「じゃあなぜ今になって?」
使うまでも無かったって事か?

「....今のお前には負けたくない、ソレが理由だ」
一瞬、目に憂いが浮かんだ
「...そうか、ならその守り、壊してみせるさ」


御神流 奥義乃歩法

神 速


ドクンッ
一拍大きく聞こえた鼓動と共に視界がゆっくりと色を失う

白と黒の世界を掻き分けるように進み、結界の直前で神速から脱する

「連奏撃発!」
『On the beat!!』
カートリッジを打ちつけ

白光を纏う二刀を鞘に納め

御神流 奥義乃陸・我式

――纏魔 薙旋

高速の四連戟を放ち剣鎖をこじ開けようとするが―――

「レヴァンティン!」
『explosion』

―――一瞬で炎に包まれた連結刃に吹き飛ばされる

「ぐっ!.....くそっ」
思わず悪態が漏れる
あの分だと鋼糸を巻き付けてもぶち切られるだろう

さてどうするか....
『恭也』
「どうした、不破」

『あれを破るのは難しい...が、まだ手はある』

「なんだと?....くっ!」
鞭のように薙払われたレヴァンティンを避ける

『あるだろう、お誂え向きの技が』
.....?はっ!

「暗き風穴か」
『そうだ』
忘れていた

『術式は既に組み上げてある』

「....よし」
不破にカートリッジを装填
(この後を考えると神速は使えんな....)

「....フッ!」
鋭い呼気と共に全力で駆け出す


上下左右から迫るレヴァンティンをくぐり抜け再び接近

不破を引き、体を弓のように引き絞る

シグナムと目が合う
(長射程の突きでくるか...だが)
「無駄だ....それでは届かん!!」
再び炎の壁となる

「おおぉっ!!」
その瞬間

『Dim gate』
恭也の眼前に現れる黒い穴
そして

「....!?」
シグナムの腹部にも同じものが出現した
(これは....マズイッ!?)
シグナムの驚愕に構わず
「らあっ!!」
御神流・裏 奥義乃参・我式

――纏魔 射抜


眼前の穴に白光の突きを叩き込んだ


ドゴォ!!
「―――ガッ....」
腕は穴に吸い込まれ、もう一つの穴を抜けシグナムの水月に直撃した

剣の結界が解け、シグナムは大きく吹き飛ばされた

「―――ガハッ」
大きく咽せながらも、レヴァンティンを杖に起き上がる
「....今のを耐えるのかよ...」
全力の射抜を急所に喰らい、なおも立ち上がるシグナムに感服した

「...とっさに鞘で軌道をズラしたからな、まさかあの壁が無視されるとは思いもよらなんだ」

「あれも隠し玉の一つなんだがなぁ...」
とはいえまずい
半ば奇襲に近い今の攻撃でしとめられなかったのは大誤算だ
カートリッジは残り僅か、魔力自体も尽きかけている

「名残惜しいがそろそろ終わりにしようか」
不破にカートリッジを装填、二刀を差し腰を落とす

「そうだな、そろそろ頃合いだ」
飛行で大きく距離を取る
この一撃で決着、故に最大の攻撃を持ってくる

「レヴァンティン」
『Bogen form』

刃と鞘を融合させ、鋭角的な弓と成す
シグナムが誇る最強の型



「―――耐えられると思うか?」
『全魔力障壁に回しても無理だ、絶対に避けろ』
「簡単に言ってくれる...」
シグナムのアレは弾速も銃弾より速いんだが
だが遠距離攻撃手段が無い以上近づかねばならない
『できなければ負けるだけだ』
「ここ最近シグナムには負け込んでるからなぁ」

事実、不抜がなければすぐ負けていただろう
「なんとかするしかないか.....」


カートリッジを使わないので2人しか分身を出せなかった

「確率三分の一....」
分の悪い賭けだ
『無いよりマシだ』

「なら....いくとしようか!」
宙に足場を連続して作り、天で弓を構える戦乙女に向かって駆け出した



駆け上がってくる三人を見る
「.....真っ向勝負か」

カートリッジを一発装填し、召還した矢に魔力を込める
(直撃させれば私の勝ち、でなければ....)
ギリッと弦を引き絞る

狙いは....
「―――駆けよ隼!!」
『StulmFalken』
焔の矢が解き放たれた



(......?)
三人等間隔で付かず離れず跳び続ける

(このコースは...まさか!?)
矢の軌道は三人の中央に向かって飛んでくる
そして―――

御神流 奥義乃歩法

神 速

―――矢は、三人の恭也のほぼ中央で爆発した

あと一瞬、神速に入るのが遅ければ、まとめて吹き飛ばされていただろう

(―――相変わらずむちゃくちゃな威力だ!)

分身を全て飲み込んでまだ余りある爆炎
だが

(撃つのが早すぎたなシグナム!)
その為神速が間に合い、無事脱出する事ができた

シグナムの所まで神速でたどり着くにはギリギリ足りないが、ボーゲンフォルムでは近距離での攻撃はできない
(そのまま距離を詰めて終わりだ!!)
残り10メートルで神速が解ける

そこで見たものは
「―――なっ!?」
既に次弾をつがえたシグナムの姿
(連射だとぉ!?)





予想通り神速が手前で解けた
「神速の連続使用は出来まい....」
二発目の矢
カートリッジも一発分しか使ってない上に短時間で用意したため魔力の充填も甘いが....
(人一人倒すには充分!)
ギリギリと引き絞った弓を、恭也に向け
「この勝負、私の勝ちだっ!!」
自爆覚悟の矢が放たれた
直後
『Counterfeit vision』
不破の声が響いた瞬間

恭也と、近距離で放ったが故にシグナムも巻き込んで
炎の大輪が空に咲いた





「相打ち!?」
モニター室の面々はその光景に息を飲んだ
「いえ、シグナム副隊長は無事だと思います、耐性がありますし、距離もまだ離れていましたから」

だが
「あっ!?恭也さんが!!」

爆炎の中から恭也が吹き飛ばされて、弧を描きながらゆっくりと墜ちていく
しかし
「消えたっ!?」
その途中で霧のように薄れて消えてしまった



「―――くっ」
爆発でやや後退しながらも、僅かな損傷だけのシグナムが炎から脱出し目を開けた
(矢は確実に直撃したはず....)
矢たしかに恭也に当たって爆発した
分身と入れ替わればすり抜けていたはず

だが

『chain bind』
「なっ!?」
輝く鎖によって全身を縛り付けられた
その鎖の先にいたのは
「――詰めが甘いぞシグナム」
騎士甲冑がボロボロになりながらも、荒い息を吐く恭也がそこに居た
「今の爆発に耐えただと!?」
恭也の防御魔法で耐えられるようなモノではない
「なに、奥の手があっただけだ、もう少し威力があればやられていたが」
恭也は気絶寸前だった
急造の一矢であったからなんとかする事ができた

「不覚っ!」
「化かし合いは俺勝ちだ....不破!弾丸最大撃発!!」
『Voltage climax!!』
不破と不抜に残された最後のカートリッジ四発全てが解放される
「食らえシグナム...これが俺の切り札だ!!」
叫びと同時に神速に入る


御神流 正統奥義・我式

纏魔 鳴神


四つの白き剣閃が×字を描きシグナムの腹部に直撃
強烈な光の爆発と共に雷鳴にも似た音が轟いた




「―――ハァッ、ハァッ」
恭也は倒れるように着地、そのまま膝をついた
息を整える事すら難しい
既に体力の限界だった


シグナムは離れた所で倒れている
ピクリとも動かない所を見ると気絶しているようだ


「やー、派手にやったなぁ」
後ろを見ればモニター室で観戦していたメンバーが集まってきていた
が恭也に返事を返す余裕はない
「医務室に連絡しといたわ、色々聞きたい事あるけどシグナムが起きてからやな」
立てるかー?、と手を差し出される
握ろうとして激痛
「痛っ!?」
「えっ!?ちょう、どしたん!?」
慌てるはやてに不破の声『今、簡単に診断をしたが、両腕の骨に多数のヒビがはいっているな、複雑骨折一歩手前といったところだ』
「むう...どおりで痛むわけだ」
重症の癖にやけに冷静な恭也にはやてがキレた

「落ち着いとる場合かー!!」
その後シグナムと共に医務室に運び込まれたが、自分の足で歩くと主張していた



5.種明かし、その後


「一週間運動禁止です」

治療を受けた恭也にシャマルは眉を釣り上げて言い渡した
「しかし一週間も休むと取り戻すのに時間が...」
「駄目です!骨折は完治しにくいんですから!一週間毎日医務室に通ってくださいね」
「むぅ.....」
反論したい気もするがするが黙った
シャマルの白衣の裏に注射器が見えたからだ


一方
「あー....シグナム?そんな気にせんでも...」
「主の前で負けた主の前で負けた主の前で負けた...」
気絶から覚めたシグナムは部屋の隅で黒いオーラを放っていた
「シグナムもようやったで?最後の攻防なんか感動したわ」
「しかし....」
あまりにはっきりした敗北になかなか立ち直れない
「あー...恭兄も何か言ったってや!」
「しかしだなはやて嬢、勝者の慰め程嫌みなものはないんだぞ?」
「恭兄!!」
「シグナム、気にする事はない、今回は俺に有利な勝負だったのだから」
どうにかこうにか持ち直して質問タイム

「さて何から説明したものか」
「まず、あの白光の剣と黒い穴からだ」
質問というより確認といった表情のシグナム
「まぁシグナムは感づいてるだろうが...あれは紫電一閃と旅の鏡を俺に合わせてアレンジしたものだ」
「えぇ!?」
「そんなことできるの...?」
全員唖然
「まぁ不破の協力がなければ出来なかったな、ただ術式が古代ベルカ式で今まで記述不可だったんだ」
不抜が出来た事で初めて可能になった

「じゃあ恭也さんはヴォルケンリッターの魔法を全て使えるんですか?」
シャマルのその問いに答えたのは
『いや無理だ』
不破だ
『ヴォルケンリッターの魔法の殆どは専用のデバイスあってこそだ、小太刀では飛竜一閃やラケーテンハンマーは再現できない』
「なるほどなぁ...」
『辛うじて再現できたのが紫電一閃と旅の鏡というわけだ』
「それも本式と比べると劣化も甚だしい代物だがな」
恭也の魔力が低すぎるのでカートリッジの魔力だけで発動しなければならない
「攻撃力不足を補う為の苦肉の策だ」
その答えにシグナムは苦い顔
「しかし旅の鏡があれほど凶悪な魔法とは思わなかったぞ...理論上あらゆる障壁を無視できる」
シャマルが攻撃手段を持っていればさらに恐ろしい技になる

「対魔導士用の切り札として用意したが...動きを止めてからでなければよけられるだろうな」
射程もせいぜい2メートル弱
シグナムが言うほど便利な技ではないな



「ところで、最後の攻防でどうやってファルケンを耐えたんですか?」
フェイトの言葉に全員が頷く
確かに耐えられるものではなかったが....
「あの時は、ファルケンが直撃する瞬間にとある幻術魔法を使って盾にしたんだ、最もファルケンが不完全だったからギリギリで耐えられた訳だが」
「とある幻術魔法?」

「見せたほうが早いか...不破」
『Rock'n roll!!!』
カートリッジを装填
『Counterfeit vision』
不破の声が響いた後
「にゃっ!?」
なのはの声が上がり全員が振り向く
するとそこには
「やー、見えないー!誰?誰がやってるの!?」
目を塞がれて混乱しているなのはと
「...とまぁこういう魔法だ」
手で目隠しをしているもう一人の恭也
「高位の幻術魔法でな、短時間だが、実体をもった分身を作る魔法だ」
そう言ってなのはの頭を一撫でして消えていった
「これを身代わりに障壁を張ってしのいだわけだ、騎士甲冑がなければ危なかったな」
「はー....」
皆関心したような声をあげる


「じゃあ最後の質問、あの最後に使った凄い技はなんなの?」
凄まじく派手な技だったが
「あれは、御神流 正統奥義 鳴神という技だ、技の名の由来は技が決まった時に雷鳴に似た音がするかららしい、この技が出来て初めて一流の御神の剣士を名乗れるんだ」
「...なぜ今まで使わなかったんだ?」
シグナムの疑問ももっともだが
「使わなかったんじゃなく使えなかったんだ、俺は半人前だからな」
「...どういう事?」
「鳴神は簡単に説明すると雷徹と薙旋を合成したような技なんだが....故障を抱え、半ば独学で御神流を学んだ俺には辿り着けなかった領域でな、二種の補助魔法を重ね掛けしてようやく使えるようになったわけだ」

情けない事だ

「先ほどはそれに紫電一閃...俺は纏魔と呼んでいるが、それを組み合わせて使ったんだが、威力が高すぎて両腕がイカレてしまった」
『デバイスも刀身こそ無事だが全体が歪んでしまった、要整備が必要だ』
非殺傷設定でなければシグナムはどうなっていたか
「.....恭兄、その技使用禁止な?」
「むぅ、しかたあるまい」
使った後戦闘不能になるような技認める訳にはいかないだろう



「まぁこんな所だな、戦い方はさほど変わってない」
相変わらず遠距離攻撃手段は無いし、防御力も紙だ
幻術魔法のおかげで戦術の幅は増えたが劇的なパワーアップとまではいかなかった

「お兄ちゃんますます忍者みたいになってきたね」
「あー黒いし分身するし飛針も手裏剣っぽいしな」
「....似合いすぎて違和感がないな」
その言葉にウンウンと頷く仲間達
「―――お前ら後で足裏マッサージしてやろう」
「「「遠慮します」」」
その言葉にすかさず首を横に振る
『なら騎士というのはどうだ?』
「....不破?」
不破のセリフに全員が注目する
『ベルカでは優れた魔法の使い手を騎士と呼ぶ、私のサポートがあったとはいえ、紫電一閃も旅の鏡も上級魔法に違いはない、騎士を名乗る資格は充分にある』
「あ、それカッコ良いかも」
「騎士甲冑もダークヒーローみたいでいいよね」
「....勘弁してくれ、騎士なんて柄じゃあない」
盛り上がる周りに対ししかめつらの恭也
「第一、それは不破の助けがあってこそだ
俺自身の力なぞたかがしれてる」
そう漏らす恭也に対して
『恭也、それは違うぞ』
「...?」
不破が否定の声を飛ばした
『私ことアームドデバイス「不破」は高町恭也の剣だ、ほかの誰にも使われる気はない。私の力は恭也の力だ、気に病む事はない存分に誇るがいい』
「―――むぅ」
不破の言葉に少し胸が熱く
シャマルはその様子を見て
「照れてるんですね?」
「――いや別に」
「なかなか似合ってると思うぞ?」
「シグナムお前まで...」

いかんからかわれている
「どうだ恭也、ヴォリケンリッターに入ってみないか?ザフィーラも男一人では寂しいだろうしな」
「あぁそれええかも」
「「ダメーーッ!!」」
シグナムの提案に乗り気のはやてと断固阻止の構えのなのはとフェイト

「そんなの駄目だよはやて!」
「シグナムさん達だけじゃ不満なの!?」
「いやー...不満やないけど、やっば男の人が仕えてくれるって憧れん?」
「「う"っ」」
お姫様願望でもあるのか共感する三人
恭也が自分の騎士になった所を想像したのか、頬を赤く染めている

「で、でもほら!はやてちゃんにはザフィーラさんがいるじゃない!」
「やー、ザフィーラは最近アルフさんに夢中やし」
「それにほら!恭也さんに失礼だし!」
恭也は憮然とした表情で微動だにしない
「じゃあ恭兄がOKしたらええのん?」
「えっ!?それは...ちょっと」
「お、お兄ちゃん!?絶対駄目だからね!?」

反応しないどころか全く動かない恭也
「「「.....?」」」
そして
「「「えぇっ!?」」」
すーっと薄れて消えていった
「幻術魔法!?」
「逃げられたっ!?」
「追いかけないとっ!?」
バタバタと医務室を出て行き、それぞれ別に飛び出していった



「やれやれ」
『さっそく不抜を悪用しているな』
「あのままあそこに居ると面倒な事になりそうだったからな」
ここ数年で鍛え上げられた危機感知能力に従い、早々と脱出した恭也は開発部に向かって走っていた
「思ったより使えるな幻術魔法」
逃走能力が二段階は上がった
『逃げても良かったのか?追いかけてきそうだが』
「....言うな」
事実追いかけてきているのだから恐ろしい
「シャーリーに謝らないとな、作って貰ったばかりで壊しかけてしまった」
多分寝てるだろうが
『次からはもう少し優しく扱ってくれ』
「...善処しよう」
まぁともかく
「不破、改めてよろしく頼む、これからも苦労をかける」
『任せておけ』


――――いつか出来る護るべき人の為に、まだまだ高みをめざすとしよう

あとがき


こんにちは
ひよりです

前回の作品からずいぶんと遅れて申し訳ない....

難産でした
何度書き直した事か
時間かけた割には説明ばかりのくどい作品になってしまった気がします

つまらなくてもご容赦を

恭也をどう強くするか悩みました
あまり強くしてもDW恭也の持ち味を殺してしまう
悩んだ末にできたのが今回のようなひより式高町恭也です

他とは違う物になったのではないかなと思います

鳴神については完全オリジナル設定
公式とか調べたんですけど具体的な姿が載ってなかった物で

結局「薙旋で徹を四つ重ねる」という技に
痛そう

他の魔法の解説とかも書きたかったんですけどあとがき長くしすぎてもアレなんでやめときます


それでは次回作でお会いしましょう


おまけ

もし恭也の騎士甲冑が...

『Armor do up』
体が一瞬光に包まれ
「これは....」
体には黒い――
「なっ!?」
――ゴスロリ服を纏っていた
「なんだこれは!?」
『騎士甲冑だ、ヴィータの物を参考にしてみた』
「なぜよりによってヴィータのを!?」
『私の物のほうが良かったか?それだとミニスカートになるが。あぁザフィーラのはだめだぞ?あれは色気がありすぎる...』
「色々ツッコミたいがそれはいい!もっとマシなのはなかったのか!?」
『視覚的ダメージを狙ってみたまでだ』
「そんなもの狙うな!!」
『だがシグナムには効いているぞ?』
「なにぃ!!」
みれば声も出せないくらい腹を抱えて爆笑しているシグナム
見えてないがモニター室も大惨事だったりする
『効果は抜群のようだ』
「いいから消せーーー!!」
この画像が出回って大変な事になったりするのだが割愛
posted by TRASH BOX at 23:22| Comment(16) | 三次創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 おぉお待ちしておりました。またも携帯でこの量になるとは嬉しいですな。
 それにしても不抜と不破の組み合わせで恭也の魔法レベルが向上できましたね。しかも一般的でない魔法が得意とは。更に怪物化が進んでますね。
 今回はシグナムに勝てましたが試合内容からすると辛勝なので次回からは厳しいものになるかもしれませんな。
 次回の更新も楽しみにしております。
Posted by パッサッジョ at 2007年08月01日 23:41
大作お疲れ様です。

恭也の暗殺者としての性能がますますアップしていますなw
しかし、分身+透明化で出てきた分身全てが偽者なんつー技も使えそう。
あ、あと、最後のに合わせて姿かたちをショタにするとか…

いかん、読者にもダメージが来そうだ
Posted by surt at 2007年08月01日 23:43
ゴスロリ恭也。いろんな意味で視覚兵器だ。
Posted by qwe at 2007年08月01日 23:54
感想有難うございます



確認したところ本文の至る所に欠損を確認しました
こちらの不手際で投稿段階で消えていたようです

修正稿を送りましたのでしばらく時間を置いてからもう一度ご覧になってください

管理人大岩さま
手間をかけさせてしまいますがよろしくお願いします
Posted by ひより at 2007年08月02日 00:04
毎回の長文ご苦労様です。
今回は不破のデレ度が上がって、トリプルブレイカーズハーレムフラグが立ってるのは気のせいか(笑)
黒の騎士甲冑バリアジャケットとマインゴーシュからインテリジェントデバイスのような剣を持った仮面のニヒリスト(中の人が同じ)を連想。
もしかして参考にしてますか?
次回、兄妹でストロベリーな話期待してます
Posted by くろがね at 2007年08月02日 00:06
恭也よ、そのままでも異常の一員であるのに、更に高みへ昇るというか・・・。

戦闘機人のセンサーすら化かすティアナの上をいきそうな幻術の使いっぷり、それに攻撃。
大量○○兵器である六課の方々とはまた違い、Fランク魔道士として、暗殺者としての存在を確立していく彼がとても輝いて見える今日この頃。

というか携帯で書いてるってすごいな・・・。
大好きなんだが高町兄妹シリーズ。
いいぞもっとやれ。いや、すみません調子乗りました。
もっとやってください。お願いします。
Posted by 123 at 2007年08月02日 00:11
御神流、特に不破流の方はまさしく暗殺者タイプなので強化方法としては正しいのですが…
ますます長所特化に…
あと原作恭也に近付いているような。
恭也のゴスロリ…若かりし頃なら似合ったかも…
Posted by 冬姫 at 2007年08月02日 00:33
修正確認しました

大岩様ありがとうございました
Posted by ひより at 2007年08月02日 00:45
っていうか、スペード?
Posted by at 2007年08月02日 01:33
何かで見たことあるようなと思ったら
グランゾンのあれやナデシコのあれに似てるにのか、やはり空間無視の直接攻撃は強力ですな。
Posted by 売り子 at 2007年08月02日 02:15
お疲れ様です。
恭也強化編ですね。

暗殺者スキルがますまアップ。
歩く理不尽度が跳ね上がりましたね(苦笑

さて、高町兄妹編。ハーレム臭が濃くなってきたわけですが…
次回作はどのような事件が起こることやら…(汗

悪魔じゃないなのはの甘い話を期待しております。

Posted by 神楽朱雨 at 2007年08月02日 02:31
愉しく拝読させて頂きました。

恭也の強化は幻術系全般に付随する
消費魔力比べて効果が限定的過ぎると謂う
ジレンマを解決する限定的な戦闘に置いて
鬼神の如き強さを見せる恭也の性質との
相性の一致を考えれば大成功でしょう。

恭也の魔力はカートリッジ頼みですが
幻術系は術者の制御能力も重要です。
基本的に制御は不破が行うとしても
不破の処理能力軽減のために
恭也自身の制御能力の向上や
幻術の使用タイミングの研鑚等
先行きを見ればかなりの戦力向上に成りえます。

是でしたら恭也自身も将来的には
高町なのは一等空尉の隣に立っていたとしても
恥じる事は無いと
自負出来るのではないでしょうか。

しかし、本気の恭也は妹と並び立つ為には
此処までしなければ為らないと考えて
行動する当たり、根は本当に実直ですよね。

後、ハーレム色はもっと強めでもOKです。

Posted by hou at 2007年08月02日 03:27
DW恭也の持ち味を殺さずにこのパワーアップ計画・・・お見事です。
あんだけの速さで更には幻覚使われたらそりゃ、目標定めるだけで一苦労でしょうね。
まぁ、相変わらずはやて嬢みたいな広域魔法に弱いのは変わりませんが・・・・そこら辺が恭也らしくて面白いと思います。

全開まで圧倒的大差で他の女性陣を引き離してたなのはですが今回は全くと言っていいほど出番がなしw
その事で今後はやてやフェイトが追い上げてくるのかはたまた今回は単にインターバルでここからまたなのはさんの独走状態になるのか楽しみです
Posted by J at 2007年08月02日 05:13
追伸
全開のコメントで質量のある残像?とか冗談で言ってましたが微妙にあたっててびっくりしましたw
Posted by J at 2007年08月02日 05:30
恭也強化計画編
…早口言葉に良いかも。

さておき…
最終的に、質量のある分身を利用しての『擬似 ?魔 鳴神』(←読み方が解らなかった)とか、やりかねないな…
Posted by 月 at 2007年08月02日 12:34
皆様感想ありがとうございます


反応を見る限り受け入れられたようで嬉しいです

恭也を強くしようと考えた時真っ先に思いついたのが幻術魔法です


魔法全般ダメな恭也にも一つくらい才能\があっても良いのではないでしょうか
結果よりえげつなくなった戦闘スタイルに
遠くから弾幕張られると為す術なくやられますが

次回はあまり考えてないんですよねぇ
ネタに走るか夏っぽいイベントにでもしようか


もしかしたら高町兄弟以外の物を書くかもしれません

それでは
Posted by ひより at 2007年08月02日 15:36
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