2007年08月01日

一日里親制度 後編 by たのじ

シーンその四 転寝

 食休みの時間があったとはいえ、午前中から全力全開で遊んでいれば、お子様達も休憩する必要がある。何故なら、子供は限界を知らないため、好きなよう遊ばせておくと、スイッチが切れたように突然ぱたりと動けなくなるからだ。
 というわけで、恭也とフェイトは各々ドリンクを片手に、ベンチに腰を下ろしていた。しかし、露店でおやつの買い物をしているエリオとキャロ、アルフの様子と、振り返って恭也の様子を見る限り、本当に休憩が必要だったのは恭也の方ではなかったか、と思えてくる。
 働き盛りの体力が、遊び盛りの子供の体力に屈した瞬間だった。
「恭也さん、お疲れですか?」
「まだ体力の心配をされるほど年寄りではないつもりなんだが……」
「子供の元気は底無しですから」
 特にあの子達は。苦笑する恭也に、フェイトはどこか自慢げに返した。
「それにしてもフェイト嬢」
「はい?」
「君は、本当に子供たちの扱いが上手いな」
「……本物のお父さんとお母さんには及びませんよ」
 フェイトは決して陽性ではない微笑を浮かべた。それは引け目の現れに、寂しさの現われにも見えた。あるいは、その双方だったかもしれない。恭也はそれを目にしたが、敢えて触れはしなかった。今は沈んでしまうような話をするところではないからだろう。
「いや、謙遜することは無いぞ。今時血の繋がった親子でも、あそこまで立派に親らしい態度を取れる親が、どれだけいることか」
 包み込むような優しさは子供たちを心底安心させる。締めるべきところは締め、叱るべきところはきっちりと叱り、それでいて後に引かないようにフォローも忘れない。これならば子供たちが同じ間違いを繰り返すことも無く、まっすぐに育っていくだろう。
 エリオとキャロに対する接し方をみていると、そんな確信が湧いてくる。恭也の直球の賛辞に、フェイトは照れて俯いてしまった。
 横目でちらちらと恭也を見ていたが、一つ深呼吸するとフェイトは語りだした。
「褒めすぎです。それに……、みんな恭也さんがしていたことですよ」
「……そうだったのか?」
 フェイトの返答が予想外だったのだろう。恭也は大げさに首を捻った。
 実際、フィイトにしてみればその通りだった。真顔で嘘は尽くし、油断すると会話が漫談になったりしたが、自分達が見てきた恭也は、子供の躾には手を抜く人間ではなかった。大目玉を食らって、自称握力八十キログラムのマッサージを受けた回数は、三人合わせればそれなりの回数に上る。
 それでいて、褒めるときは口数こそ多くないが、たっぷりとスキンシップを取ってくれた。フェイトが頭を撫でてもらった回数など、実はリンディより恭也にしてもらったことの方が多い。
 はやてなど、中学校に上がっても、しばらくは抱っこをせがんでいた(これは恭也をからかうチャンスだと思っている節もあった)し、なのはも小学校の頃はよく引っ付いて甘えていた。こちらは”高町恭也”を月村忍に掻っ攫われたためかもしれない。
「時々でしたけど、はやてがしてもらっているのを見て、ちょっと羨ましいなって思ってました。リンディ義母さんは優しい人でしたけど、貴方みたいなスキンシップはしてくれない人でしたから」
 だからという訳だろうか、フェイトは自分がしてもらって嬉しかったこと、痛い目であっても意味のあったことをエリオとキャロにしているのだという。
 そこまで大層なことをしている自覚など無かった恭也は、今度は逆に彼女の言葉に照れてしまった。それを素直に表情に出したりはしなかったが。
「……ならば混ざればよかったではないか。君はいつも一歩引いていたから、あまり懐かれていないと思っていた」
 まあ、はやてとなのはが懐き過ぎだという気もしていたが。恭也の言葉に、フェイトは苦笑しながら答えた。
「混ざりたかったけど、恥ずかしかったんです」
 家族でもない男性に対する態度としては、フェイトの反応は普通だろう。恭也も特に気分を害したりはしなかった。何より今更の話だ。
 小さな笑みを交わし、二人は沈黙した。視線は互いから子供たちに移っている。笑顔の子供たちを眺めながら、二人並んで過ごす無言の時間は、互いに心地よいものだった。周囲の喧騒も、程よいBGMに聞こえてくる。
 それは子供たちが戻ってくるまでのほんの短い時間だったが、恭也にとっては十分な休息だった。伊達に鍛えに鍛えた体をしていない。滅多に使わないが、その気になれば立ったまま睡眠をとって疲労を回復する特技まであるのだ。
 その一方で、隣のフェイトが小さな欠伸を漏らした。体から力が抜け、目元から力が失われる。体験したことのある方ならご存知だろうが、疲労がピークを超えて意識が落ちる――いわゆる”寝落ちする”――時は、場所も時間も問わずにやってくる。さらにそんな時は抵抗も出来ない。彼女はまさにその状態だった。
「……やれやれ。人の心配をする前に、自分の体を労わるべきだな、君は」
 恭也は当然それに気付いていたが、敢えて起こそうとはせずに、ゆらゆらと不安定なフェイトの体を引き寄せた。肩に体を預けて落ち着いたのか、フェイトの呼吸がゆっくりになり、本格的な眠りに落ちていく。
「執務官というのは、激務だと聞くが……」
 眠るフェイトを見下ろし、翻ってこちらへ戻ってくる子供たちを見やる。声をかけようとしていた子供たちを手振りで止めさせ、静かに近寄るよう促す。
 恐る恐る近づいてくるエリオとキャロ。アルフは元野生動物だった頃の生態を思い出したのか、気配も足音も消してフェイトの寝顔を覗き込んだ。
「……フェイト嬢も疲れたようだ。一休みさせてやってくれ」
「フェイトが疲れ気味なのはいつものことだけどねぇ。真面目だから、手を抜くことをしないし……」
 アルフがどこか呆れたような小声で呟いた。
 ところが、エリオとキャロはそれ以上近づこうとしなかった。それどころか、二人揃って悔いるような、辛そうな表情を浮かべている。無意識の仕草だろう、繋いだ手が、互いを強く握り締めている。
「……施設の人が言ってました。フェイトさんはとっても忙しい人だから、我侭言って迷惑かけちゃいけないって」
 エリオの声は搾り出すような小声だった。
「わたしもです……。あんまり楽しいからって、そのことを忘れてはしゃいじゃって……」
 エリオもキャロも、育った特殊な環境故にか、随分と責任を感じているようだった。同じ年の自分がこれだけの心遣いを出来たか、と思わず回想してしまった恭也だった。が、埒も無いことを考えるのは止めて、自罰的になりかけている二人を止めた。もちろん、フェイトを起こさないような小声で。
「あまり気にすることは無い。フェイト嬢はエリオとキャロが笑っているのを見ることが大好きなんだ。そうだろう、アルフ?」
「だね。どんなに疲れてても、エリオとキャロが楽しそうに笑ってる写真を見ると元気が出る、よくそう言ってるよ」
 フェイトの寝顔を覗き込み、アルフは微笑んだ。
「今もさ、フェイト、凄く幸せそうな顔して眠ってるよ。アタシはご覧の通りフェイトの使い魔だから、フェイトの気持ちはよく分かるんだ。エリオ、キャロ。フェイトはあんた達のことを迷惑だなんて、全然思ってないよ」
 ちょっと別の理由もあるかもしれないけどー、という呟きは、アルフの口から外へ出ることは無かった。
 アルフの後を引き取って、恭也が続けた。
「だから、謝るんじゃなくて、ありがとうと言ってあげればいい。謝られたりしたら、フェイト嬢はお前達に心配をかけたことを、逆に気にしてしまうからな」
「はい……」
 エリオとキャロは、まだ納得した顔ではなかったが、揃って小さく頷いた。
 恭也としては、そんな二人の年齢不相応な気の回しように、感心すると同時に、気を回すことが出来るようになってしまった境遇に哀れみを覚えた。
 二人はもっと遠慮なくフェイトにぶつかっていけばいい。彼女は十分それを受け止められる器を持っているのだから。
 そんなことを考えていた恭也だったが、ふと突拍子も無いことを思いついた。だが、その思いつきは、考えてみれば実にいいものに思えた。フェイト、エリオ、キャロの三人をもっとしっかり結びつけることが出来るだろう。そして何より……、面白いことになりそうだったからだ。
「それから……、そうだな。フェイト嬢に迷惑をかけたと思うなら、目を覚ましたら一度、感謝を込めて”お母さん”と呼んであげればいい。きっと疲れも吹き飛ぶくらい喜ぶ」
「そうでしょうか……。本当のお母さんじゃないのに、僕たちがそんな風に呼んで。いやな気分になったりしちゃうんじゃ……」
「わたし、フェイトさんをお母さんみたいな人だと思ってます。お母さんになってくれたらいいなと思ったこともあります。でも、やっぱり……」
 二人がフェイトを慕っていることは、半日共に過ごしただけでよく分かった。彼女も間違いなく、エリオとキャロを単なる保護対象としてではなく、慈しみ、いとおしむ対象として見ている。
 ならば、互いに更に踏み込んでいくことを後押ししてやれば、余計な遠慮はなくなるだろう。恭也はそんなことを考えていた。
「保障してやろう。間違いなく喜ぶぞ。そう思わないか、アルフ」
 またこいつは妙なことを思い付いた、という表情を満面に浮かべていたアルフだったが、発言そのものには頷いた。
「うん。フェイトは嫌がったりしないよ。アタシもそう思う」
 アルフに太鼓判を押してもらったとしても、エリオとキャロは踏ん切りがついたようには見えなかった。
 ――一朝一夕に出来ることではない、か。
 どのみち思い付きのことではあるし、焦ることでもないだろう。いい思い付きだったのに、と恭也は多少残念がりつつ、三人に習ってフェイトを見下ろした。
 四人に覗き込まれていたが、フェイトはまだ目覚めない。転寝ではなく、かなり深く寝入っているようだ。息遣いからそれを察した恭也は、彼女を起こさないように、自分の息継ぎを忘れそうなほど緊張して大声を立てまいとしているエリオをキャロを見た。
 こうしていても埒が明かないし、疲れて寝入っているフェイトを起こすのも忍びない。とりあえず、恭也は子供たちはもう少し遊ばせることにした。ここで固まっていても、エリオとキャロはネガティブになるだけだろう。自分から離れていても、アルフを付けておけば間違いは無いし、この場所から半径百メートル前後の範囲ならばどこにいても気配で分かる。
「……さあ、二人とも。フェイト嬢は自分が見ているから、もう少し遊んでくるといい。アルフと一緒ならば、多少遠くに行っても構わないからな」
「そうだねぇ。こうしていてもフェイトの昼寝の邪魔になっちゃうし。よし! エリオもキャロも、遊びに行くよ!」
「あ、はい!」
「アルフさん、あんまり引っ張ると痛いです……」
 外見はエリオとキャロ以下の幼児に見えるアルフが、二人を強引に引っ張って走り出した。流石はフェイトの使い魔、主に似て気の回しようは一級品だった。



シーンその五 半日家族

 恭也とフェイトを置いてアトラクションに向かったエリオとキャロ。アルフに手を引かれていたとはいえ、その足取りはスムーズなものではなかった。とはいえ、いざ遊び出せば、そこは年齢不相応に気配りが出来るとはいえ子供のこと、徐々に二人の表情は笑顔に変わっていった。
 それでも、出来る限り恭也とフェイトがいる広場を視界の中に入れておこうとしていたことは、エリオとキャロが全てを忘れて遊べるほど無邪気でいられなかった為だろう。アトラクションで地上から持ち上げられると、ついそちらへ目が行ってしまうようだった。
 そして、それに最初に気がついたのはエリオだった。ふと気になって恭也たちの方へ視線を向ける。その時、必ず恭也がこちらを見ているのだ。
「あれ……? 恭也さん、僕のこと見えてるのかな?」
「エリーちゃんも気がついた? さっきから、恭也さんの方を見ると、必ず視線が合うの」
 キャロも不思議そうに首を傾げた。こちらからは恭也の位置が分かっているから、視線を向ける先に迷うことは無い。だが、恭也はこちらが何処にいるか分からないはずなのだ。
 試しに手を振ってみると、何と手を振り替えしてくる。平面での距離に現在の高さを加味すると、直線距離で百メートルはあるというのに、だ。
「凄いね、恭也さん……」
「僕も目はいい方だけど、これだけ離れてたらなかなか分からないのに」
「ん? 二人とも、何面白い顔してるのさ」
 恭也のことなどまるで気にしていなかったアルフが、顔を寄せてくる。エリオとキャロは、感心した顔つきで、今発見した恭也の不思議について語った。しかし、それはアルフにとっては驚きでもなんでもなかった。ああこの二人は知らなかったんだ、と妙なところで納得していた。
「あー、アイツは最初から見てるわけじゃないんだ。何でも、知っている人間の気配なら百メートル離れても分かるんだとさ。開けたところなら百五十メートルとか言ってたよ」
「凄いんですね……。フリードより凄いかも」
「キャロちゃん、フリードって?」
「今日は連れてこられなかったけど、わたしが育てた竜なの。今度エリーちゃんにも紹介してあげたいな……」
 多少脱線しつつ、アルフが語った恭也の気配探知技能に二人は目を丸くした。疑いを全く持たない二人の純真さに、アルフも思わず頬を緩めた。
「じゃあ、試しにあそこから手を振ってみちゃどうだい?」
 そして、アルフが指差した先は、海鳴市近辺のアミューズメントパークにも同類がしっかりと設置されていたもの。大観覧車だった。



 観覧車からの眺めは、見事なものだった。園内のパノラマのみならず、ゴンドラが上がっていくにつれて、遠くクラナガンの市街さえも見えてくる。
 流石にここまで上がってしまうと、恭也とフェイトは豆粒の大きさになってしまい、エリオとキャロの視力では周囲の雑踏と判別がつかなくなってしまう。だが、そうなるまでは、彼は手を振る二人にしっかりと答えていた。
「凄いね、恭也さん……」
「本当に見えてたんだ……。目もフリードよりいいのかも……」
 やがてゴンドラが円周の頂点に達する頃、二人は周囲の様子にしきりに歓声を上げていた。赤みを帯びた西日の射す中、あれは何の建物だ、こちらはどんな自然公園かと、いちいち感心しながらあちらこちらへと視線を向ける。そしてアルフはそんな二人を、シートに背中を預け、のんびりと眺めていた。
 徐々に狭くなっていくパノラマを二人並んで見下ろす時間は、あっという間だった。一秒ごとに地面が近づき、遠くまで見渡せていた視線が、色々なものに遮られる。楽しい時間の終わりを示すかのような、その縮んでいく風景を前にして、エリオとキャロは自然と口を閉じていた。
「どうしたんだい、静かになっちゃって。 お前達もいい加減疲れたのかい?」
「違うんです、アルフさん。わたし、今日は本当に楽しかったです。エリーちゃんに会えて仲良くなれて、フェイトさんと恭也さん、アルフさんにも一杯優しくしてもらって」
 アルフとエリオに注目されつつ、キャロは続けた。一生懸命に言葉を捜しつつ、真剣に告白を続けるその姿に、二人は自然と口を閉じた。
「だから、フェイトさんたちに、いっぱいありがとうって言いたいんです。喜んでくれるなら、恭也さんが言ってたみたいに”お母さん”って呼んでみたいです。……でも、本当に言うと思うと恥ずかしくて……」
 まさしくキャロは、板ばさみの状態にあるのだろう。きっかけもなしに解決するには、彼女一人では難しい問題だ。
 しかし、ここで彼女は一人ではなく、問題を解決するための、十分な積極性を持ったエリオがいた。その意味で、二人はいいコンビだった。
「僕もそう思うよ? だから、キャロちゃん。二人で一緒に言おうよ」
「エリーちゃん?」
「恥ずかしくっても、二人で一緒に言えば大丈夫だと思うんだ」
 納得の色を浮かべると同時に、キャロは花が咲くような笑顔を見せた。
「そうだね。うん、そうだよね?」
 しきりに頷き、エリオの手を取って振り回しながら繰り返す。二人は笑顔をかわしながら、ああ言おう、こう言おうと相談を始める。
 ゴンドラが地上に着くまでもう少し。すっかり陽気になった二人を見て上機嫌になっていたアルフだったが、ここでふと思いつくことがあった。使うのは苦手と自認している頭を捻って考える。
 ――フェイトがお母さんなら、恭也は?
 考えれば考えるほど、面白いことになりそうだった。フェイトはまあ、恥ずかしがるだろうけど喜びもするだろう。主人の趣味の悪さ(アルフ主観)には呆れるが、それで喜ぶならやらない理由はない。
 また、エリオとキャロもこの様子なら乗ってきてくれるだろう。相手の対応如何では、更に喜びもするだろう。
 一番の問題は本人だが、空気を読むことにかけては身内で一番だ。その読みの使い方は大抵ろくでもないことだが、子供たちを悲しませたり、白けたりするようなことはしないだろう。
 よって、アルフは、にんまりと笑いながら、二人の会話に油を注いだ。
「フェイトがお母さんなら、恭也はお父さんだね」
「あ……! ……でも、いいんでしょうか。フェイトさんは僕たちの保護責任者ですけど、恭也さんは……」
「ですよね……?」
「大丈夫だって。一日だけでも里親を引き受けたんだよ? そういうのが嫌だったら、受けるはずないじゃないか」
「なら、お父さんって呼んでも……」
「きっと、大丈夫だよ、キャロちゃん!」
 稚拙な話のすり替えではあったが、二人を納得させることは出来たようだ。彼女は、安心して輝くような笑顔を見せている様を目を細めて眺めながら、二人とは別種の笑みを浮かべていた。
 そして、注ぎ込む油の量は更に増えた。
「思い切り抱きついて言ってあげるんだよ? そうすれば、エリオとキャロがフェイトのことが大好きなんだってことがはっきり伝わるからね。恭也だって同じさ」
 三人を乗せたゴンドラは、僅かな時間で地面に辿り着いた。
 決意が鈍らないうちに、と手を繋いで駆け出すエリオとキャロ。そんな二人をゆっくり追いかけながら、アルフはまた人の悪い笑みを深くした。



 果たして喜んでくれるだろうか? 期待と不安を同時に抱えたエリオとキャロが辿り着いた先では、フェイトが既に目を覚ましていた。
 そして、そのフェイトは、二人が見たこともない態度を露にしていた。視線の先は落ち着かず、ともすれば下がりに下がって自分の足元に向いてしまう。更には所在無げな両手が、無意味に組んだり離れたり。要するに、彼女は不覚にも眠り込んでしまったことと
(二人は当然知らないが、恭也に寝顔を見られたことに気付いた時から、羞恥のあまり思考回路が短絡を起こしていた)、二人に対して感じている申し訳なさ故に、一杯一杯になっておろおろしていた。
「二人とも、ごめんね……。せっかく皆で遊びに来たのに、私ったらすっかり眠っちゃって。一緒に遊んであげられなくて……」
 ちなみに、恭也はそのフェイトの背後で久しぶりに見る慌てぶりを堪能していた。成長し、執務官として熟練していくにつれ見せなくなっていた姿だが、昔は慌ててパニクる様子が面白くて、言葉で突いてはこの状態に落とし込んだものだった。
 エリオとキャロは初めて見る姿に軽い衝撃を受けていたようだった。まあ、絶対の信頼を抱いていた相手に、おどおどとした、窺うような視線を向けられればこうもなろう。
 しかし、今はそれが良い方に働いたと言えるだろう。落ち着かないフェイトを見て、逆に二人が落ち着いてしまったのだった。加えて、彼女に落ち着いてもらわないと、せっかくアルフも加えて三人で考えたことが実行できない。
「そんな、気にしないでください。アルフさんにも聞きました。フェイトさん、忙しくて疲れてるんですから」
「それなのに、いつもわたしたちに会いに来て、今日も遊びに連れてきてくれて……。本当に、とっても、嬉しかったです」
「そう……? でも、そう言ってくれると、私も嬉しいよ」
 エリオとキャロの笑顔とその言葉に安心したのか、フェイトはようやく表情を緩めた。膝を折って、二人の目線の高さにまで彼女の顔が降りてくる。
 それは、機会を窺っていたエリオとキャロにとって、願ってもない状況だった。
 機会を逃さず、せーの、で二人は行動した。フェイトに抱きつくと、腕を抱え込んで彼女の顔に口を近づける。
「ありがとうございました、お母さん」
「ありがとうございました、お母さん」
 左右から思っても見なかった不意を撃たれ、フェイトは強烈な衝撃を受けた。正直なところ、彼女には”母親”というものに対する複雑な思い入れがある。今のところ当てはないが、いつかはそう呼ばれてみたいと思っていたことは確かだ。それが今になるとは、想像もしていなかったが。
 だから、ゆっくりと表情に理解の色が広がって行き、やがて満面の笑顔になったところで、フェイトはエリオとキャロを、優しく胸の中にかき抱いた。
「本当に嬉しいよ、エリオ、キャロ。……ありがとう」
 抱きしめた二人に頬ずりしたり、逆にフェイトが抱きしめ返されて頬ずりし返されたりと、ほのぼのとじゃれあう三人を恭也とアルフが横から眺めていた。そして恭也は、三人の邪魔をしないように心持ち声を抑えて、随分と下にあるアルフに向けて、賞賛交じりの声で問いかけた。
「……どうやったんだ?」
「質問がよく分からないけど、まあ上手くやったのさ」
 薄い胸を張りつつ、アルフははぐらかして答えた。この男がこんな視線を向けてくる機会などめったにありはしないのだから、それをたっぷり楽しむつもりらしい。更に、上手く行けばもう一幕面白いものをみられるのだから、台無しにする危険は冒せなかった。
 三人は随分と長いことじゃれあっていたが、流石に互いに満足したのか、笑顔を浮かべつつ抱擁を解いた。そして、フェイトから離れたエリオとキャロが、今度は恭也のところにやってくる。
「?」
「次は恭也さんにお礼を言いたいって」
 視線でフェイトに疑問符を投げかけると、彼女は満足しきった笑顔のままでそう答えた。
 ならば、と恭也も彼女に習って膝を折った。会話するにせよ頭を撫でるにせよ、目線の高さはあっていた方がやりやすい。
 エリオとキャロは、そのまま恭也に近づいていく。手を伸ばせば届くところまで来ても二人は止まらず、フェイトの時同様に恭也に抱きついた。
「どうした? 二人とも」
 二人を両手で受け止めつつ、思わずといった調子で恭也は疑問を漏らした。初対面にしては大分懐いてくれた感触はあったが、ここまで慣れてくれていただろうか?
 だがそれを言葉にまで出す暇もなく、エリオとキャロはもう一度、せーの、で唱和した。
「ありがとうございました、お父さん」
「ありがとうございました、お父さん」
 誰にも悟らせなかったが、その一言で、恭也は精神的に数歩よろめいた。エリオとキャロの頭越しに見えるフェイトが目を丸くしていた。要するに二人とも動転していたわけだ。それも彼が、隣で悪戯の成功に頬をひくつかせているアルフに気付かないほどに。
 だがそこは腐っても高町恭也、動揺している自分を他人に悟らせることを恥と考える男だ。手っ取り早く誤魔化すべく、エリオとキャロを片手で一人ずつ抱き上げた。二人が歓声を上げて、首根っこに噛り付くように手を回す。
 さて次はどうしたものか、恭也はまだ少々動転していた。
 ――だがまあせっかく喜んでいるんだ、こちらも楽しむとしよう。
「二人とも、礼儀正しくて大変よろしい! うん、父は嬉しいぞ。なあ”お母さん”?」
「え? あの、恭也さん……?」
 楽しむと決めたからには容赦はしない。抱き上げている二人を腕力で振り回し、あやしながら、フェイトに水を向ける。案の定、エリオとキャロの”お母さん”は喜んで受け入れた彼女だったが、恭也からの一言には戸惑いを隠せなかった。
「そうじゃないだろう、”お母さん”? なあエリオ、キャロ」
 恭也の追い討ちに、エリオとキャロの連携が加わった。きらきらと期待に満ちた瞳からは、フェイトも自分が何と言うべきか、求められていることが嫌でも分かる。そして即座に耳まで真っ赤になった。俯くことも出来ずに立ち尽くしているところが、どれだけ混乱しているか雄弁に語っている。
 そして、恭也の明らかに面白がっている視線と、エリオとキャロの期待の視線、ついでにアルフの励ますような視線に集中砲火を浴び、フェイトはとてつもない努力の末に、羞恥という名の重石を取り払った。
「えと、そうですね、”お父さん”」
 照れくささは募るばかりだった。鼓動は高鳴りっぱなしだった。相変わらず耳まで赤いままだったが、フェイトは一塊になっている恭也と子供たちに微笑んだ。



 ……一緒にいられる時間はあとわずか。それでも、今日は全員にとって、思い出深い一日になることは確実だった。



エピローグ 半日夫婦?

 キャロを、次にエリオを施設へと送り届け、二人だけになった車内。フェイトは助手席で、早速今日の思い出を写した写真(完全にデータ化され、空間投影が常識になって、もこの呼び名は残った)を並べ、回想にふけっていた。
 恭也に肩車されているエリオ、自分が抱き上げているキャロ。これはアルフが撮ってくれた一枚だ。写真の中では子供たちが、今まで見た中でも最上級の笑顔を浮かべている。
自分もきっとそうだろう。恭也も柔らかく微笑んでいる。その他にも笑顔、笑顔、笑顔。どの写真も笑顔で一杯だった。
「二人とも、楽しんでくれてよかった……」
「元気のいい、いい子達だったな。”お母さん”が自慢するだけのことはある」
 思わず漏れ出た呟きに恭也が反応した。視線は正面から動いていないから、本当にフェイトの何気ない一言に反応したのだろう。
 だが、その後は恭也らしかった。信号待ちの短い時間を利用して、最後の写真を抜き出して見せた。
「少し泣き虫なのは玉に瑕か。キャロはまあ百歩譲って許すとして、エリオは次があったら鍛えてやらないとな」
 出てきたのは、キャロを施設に送り届ける直前の車内。楽しんだ反動で、別れの寂しさが噴出したのだろう。ぼろぼろと大粒の涙をこぼしながら、フェイトに抱きしめられるキャロが写っていた。加えて、貰い泣き?してしまったのであろうエリオが、涙をこぼすまいと必死に耐える姿が映っていた。
「もう、”お父さん”? まだ二人とも小さいんですから、あんまり厳しくしちゃ駄目ですよ」
「男の子はアレくらい当然だと思うんだがなぁ」
 膨れるフェイトに恭也は苦笑するしかなかった。彼としては、泣き出しそうなエリオに向かって、慰めるのではなく我慢しろと言い放ったことは、自明の理であるらしい。
「『女の子の前で泣くんじゃない。泣きたくなっても見栄と意地を張って堪えてこそ男だぞ、エリオ』なんて、子供に言う事じゃありません」
「それでもエリオは泣き止んだじゃないか」
「そうですけど……、本当に、もう」
 フェイト自身、まだ納得していない様子がありありと分かったが、とりあえず矛を収める気にはなったようだ。空間投影していた写真を消していく。
 車はクラナガン市中心部へ向かっていく。フェイトの自宅である海鳴へ戻るには、中心部の転送ポートを使うからだ。恭也はそこへ彼女を送った後、市郊外の自宅――八神家へ帰ることになる。
 ちなみに車内にアルフの姿はない。先程の悪戯の仕掛け人を悟られた事に気付き、報復を恐れて既に逃げ出していたからだ。
 信号が変わり、停滞していた車列が流れ出す。会話はゆっくりとだが、途切れずに続いた。
「一日里親制度、か。いい制度だな。日本でもこういう制度が根付くといいんだが」
 実に癒された。と恭也は呟いた。八神家ではリインフォースIIが癒してくれるが、あそこはそれ以上に消耗するからな……、と続く。
 そんな彼に大いに労わりの気持ちをこめた表情を向けつつ、フェイトは小さく頭を下げた。
「今日は……、本当にありがとうございました。二人とも、私に懐いてくれてますけど、私だけじゃ”お母さん”にはなってあげられても、”お父さん”を感じさせてあげられませんから」
 私も知りませんし……、と寂しげに笑いつつ、フェイトは結んだ。
 実際のところ、エリオとキャロを写した写真が、恭也の果たしたことの大きさを雄弁に語っている。こんなに楽しそうに、嬉しそうに笑ってくれるのならば、また何度でも”お父さん”役をやってもらいたい、と考えたくらいに二人の笑顔は眩しかった。
 そう考えた直後に、親友であり、本来恭也のパートナーであるはやてに対する後ろめたさと、望んだ光景に高鳴る鼓動に、フェイトの心は千々に乱れた。
「これでお役に立つなら望むところだ、”お母さん”」
 しかし、そんな彼女の心情を流したのか気付かなかったのか、あるいはそれ以外か。彼の返事は多分におどけたものだった。
 それでも、乱れた心は恭也の言葉に反応して、一つ大きな鼓動を打った。今日は何度も言われた言葉だというのに、全く慣れるということがない。はやてに申し訳なく思いつつ、フェイトはその感覚に身を任せた。
「すっかり母親が板についていたぞ、”お母さん”? その手伝いが出来たことは、代役冥利に尽きるというものだ」
 しつこく繰り返される言葉に、鼓動が全く落ち着かない。どんどん追い詰められ、余裕がなくなっていく。こんな風に苛められているとき、フェイトはいつも思う。恭也はきっと、こちらの鼓動まで察して急所をついてきているに違いない。
「代役だなんて、そんな。ちゃんとエリオとキャロの”お父さん”してましたよ」
 ”お父さん”に思わず力が入ってしまう。エリオとキャロだけではなくて、自分もそれを求めていたのだろうか?
 フェイトは隣の恭也の顔を見上げた。子供たちには見せていなかった種類の、普段の彼の笑み。いつもなら、ここから自分達を振り回す言葉が続いてやってくる。
 いつもならば、気付いた瞬間身構えていただろう。しかし今は、そんなつもりになれなかった。恭也がフェイトに向けるもの全てが、心地よく感じられたからだった。
「む、それはいかんな。やりすぎたか? 君の未来の伴侶に怒られてしまう」
 台詞だけ聞けば反省の言葉だったが、恭也の口調にはそんな意識は全く感じられなかった。本人は一流の冗談のつもりなのだろう。
 だが、今までとは違った意味で、フェイトの鼓動が跳ねた。思わず否定の言葉が口をついた。
「そんな人、……いませんよ」
 その瞬間、はやての顔が脳裏をよぎり、四人で撮った写真が鮮明に目に浮かんだ。
 今だけ、と自分自身に言い訳しながら、フェイトは答えた。軽い口調で、恭也の冗談に切り替えしたものに聞こえるように。内心の動揺が悟られないように。
「今は恭也さんが”お父さん”でしょう? ね?」
「……そうだったな。では”お母さん”? 少し寄り道して、ディナーと洒落込もうじゃないか。今日は想定していた安く上がったので、予算が余っているのだ」
 その誘いを断る理由は、フェイトには無かった。恭也にしてみれば、帰ってもはやてがいないのだから、自分で作る手間を惜しんで外食する以上の意味は無かったのかもしれないが……。
 まだもう少し”お父さん”と”お母さん”でいられる。それは彼女にとって、胸の痛みを忘れられるほどに、心地よい時間になるはずだった。






あとがき

 ……我ながら微妙な出来。書く前に立てたテーマは何処に? 練り直しているうちに別物になってないか? などと思いつつも、始めたものは終わらせなければと(放置中の色々の二の舞を避けるべく)書き進めたらこうなりました。
 ……本当におかしい、カップリングは恭×はやのはずなのに……。
 はやては突っ込み役の方が使いやすいからでしょうか?(苦笑)
 色々と課題を感じたこの作品ですが、楽しんでいただければ幸いです。
 ……やはり、プロットをもう一段階煮詰めるべきだったか……? 何でフェイトがこんな風になったかなぁ? 他作品と並行で作業しつつ、一ヶ月近く弄繰り回していたのが失敗だったかな……?


一日里親制度

没エピソード集

以下、本編に上手く差し込めなかった没エピソードです。



没その一 目を擦ってはいけません

「む、風だ」
「いたっ!」「あっ」
 俄かに吹き荒れた突風に、フェイトとキャロが揃って声を上げた。キャロがしきりに目を擦っているところを見ると、ごみでも入ったようだ。
 エリオとアルフは無事のようだ。丁度風下を向いていたのが幸いしたらしい。
 ちなみに、恭也は逸早く目を閉じていた。この男、自然現象まで察することが出来るようになったのだろうか?
「ああ、キャロ。ゴミが入ったのなら目をこするのは止めておけ。目の玉に傷がつく」
 その時フェイトは瞬きを繰り返していた。前線に出ているだけあって、体にダメージを与える行為には敏感だ。
「うー……」
「取れない……? 一緒にお手洗いで、目を洗ってこよう、キャロ」
「はい……。恭也さん、エリーちゃん、アルフさん、ちょっと待っててね」
「うん」
「あいよー。フェイト、あっちに行くと直ぐだよ」
 運良く目的地は傍だ。急がずとも直ぐに問題は解決するだろう。
 だが、そこで悪巧みを思いつきました、という笑顔を浮かべた漢が一人。
「ああ待て、二人とも。わざわざ洗いに行くまでもない」
「はい?」
 恭也はフェイトの肩を掴むと、回れ右させて自分の正面に立たせた。まだ瞬きを繰り返している右目を左手で固定し、開いたままにさせる。
「一寸じっとしていろ、フェイト嬢」
「あの、何を?」
 その意図が分からない無いフェイトが、まっすぐに恭也を見つめた。足を止められたキャロも、目を擦りながら見ている。意識してもなかなか止められないらしい。
 そして恭也は、固定したフェイトの顔に自分の唇を寄せた。
「え!?」
 あまりの近さに、反射的に後ずさろうとしたフェイトだったが、どういう訳か全く動けなかった。肩を固定されているだけなのに。これも御神流の体術だろうか?
 そして、恭也の唇は、フェイトの顔――正確には、開いたまま固定した右目に近づき、ぺろりとひと舐めした。
「舐め……!?」
 その直後、フェイトはあっさりと開放されたが、あまりのことに赤面して硬直している。何をされたのか理解できなかったのか、あるいは理解したからこそ羞恥で混乱しているのか。
 そして、恭也はというと、ハンカチを取り出して、口の中のものを吐き出していた。
「よし、取れた」
「舐めて取れるんですか?」
「その通りだエリオ。この方法だと楽に取れる上に、目に傷を付けることはない。キャロはまだ取れていないのか? よし、お前も取ってやろう。だから目を擦るのは止めるように」
「あ、はい、お願いします……」
「エリオもやり方を覚えておくといい。これは俺の出身である第97管理外世界の、日本という土地での伝統的なやり方だ」
「そうなんですかー」
 恭也の言葉に疑い一つ持たないエリオとキャロだった。だが実際、キャロが苦労していたゴミもあっさり取ってしまったため、恭也のいささかならず一般的でない知識は、二人に着実に根付いてしまった。
 一方で、別の二人はまだ復帰していなかった。正確には、復帰していないのは一人で、もう一人は呆れて見ているのだけだが。
「……あー、大丈夫かい、フェイト? にしても恭也め、またろくでもないことを吹き込んで……」
「うん、大丈夫、大丈夫だよ、私。このくらいなら、はやても怒らないよね?」
 エリオとキャロが怪訝な視線を向ける中、アルフはため息をつき、フェイトは再起動処理に手間取っていた。紅潮した頬は、ハザードランプの代わりだろうか。
「ふむ、フェイト嬢はどうしたのやら」
 そして元凶は、そんなフェイトを眺め、一人悦に入っていた。改心の悪戯を決めた悪童の顔だったが、幸いにもエリオとキャロは恭也の前で顔中に疑問符を浮かべており、彼の表情を見ることは無かった。



没その二 ご立腹のはやてさん。

 八神家家族会議。
 それは、家族の一員の行動が、深刻な反省が求められると判断された場合に開催される、一言で言えば弾劾裁判である。なお、被告となった回数の最多をぶっちぎりで更新し続けているのは言うまでも無く緑の子(主に薬害)であり、次いで赤の子、末っ子と続く。
 今日の被告は、比較的珍しいまっくろくろすけであった。なお今回は検事、裁判長を八神はやてが兼任、弁護人陪審員無しの一審制である。
「フェイトちゃんと仲ようするのは悪いことや無いけどな? 午前様は許されないと思うんよ」
 据わった目のはやてが断言した。臨席の面々は岩のように押し黙っている。この状態のはやてに逆らう勇者は、現在の被告人以外八神家には存在しない。
「なぁ兄貴? 世間的にも、給料三か月分つぎ込んでくれたこの指輪的にもな?」
「遅くなったことは全面的に謝罪する。が、せっかく癒されたのにシャマルの料理を食べて台無しにするなんてもったいことはしたくなかったし」
「酷いです恭也さん!」
 緑色の傍聴人の嘆きは誰も気にしなかった。自分の口を開けば、同意の言葉しか出てこないことが皆分かっているからだった。
「実際何もなかったんだぞ、はやて。それから、そろそろ拘束を解いてくれないかシグナム」
「まずは主の怒りを解け。レヴァンティンを解くのはそれからだ」
 本人もこのような使い方は不本意なのだろうが、シュランゲフォルムで恭也を簀巻きにしているレヴァンティンは、髪の毛一本分も揺るぎはしなかった。
「不破、証言してくれ」
 ヴィータの手に握られていたアームドデバイスが、電子音を立てた。カモフラージュの非人格型モードから、人格型モードへと切り替わったのだ。
「主はやて、確かに恭也はテスタロッサに指一本触れてはおりません。まあ、例によって子ども扱いして頭をなでたりしていましたが、これは通常のスキンシップの範疇でしょう、が……」
「で、続きがあるんやろ?」
 早く話せ、とその目が語っていた。元より忠誠心で他のヴォルケンリッターに劣ることの無いAI不破だったが、今は恐怖が後押しをしている。隠す気も誤魔化す気も毛頭無かった。
「恭也、お前は確かに指一本触れなかったが……。酒が入っていたとはいえ、昨夜の言動はセクハラを通り越して言葉責めだったぞ? そういうのが趣味だったか?」
「まて。フェイト嬢を多少いじりすぎた気がしないでもないことは無いが」
 真っ赤になってパニックに陥るのが楽しかったし。
「言葉責めとはなんだ。物騒な表現はやめてくれ」
 双方の言い分は主観の相違であり、どちらが正しいと言えるものでもない。但しそれを判断するのはますます機嫌が悪くなっていく夜天の王だ。恭也としては、弁解の一つ一つに力が入る。
「それに、テスタロッサを”お母さん”と呼ばせたのはいいとして、”お父さん”は流石にどうかと思う。正式に籍を入れるはまだ先とはいえ、主というものがありながら」
「それこそ待て! エリオとキャロが”お母さん”と言うように誘導した覚えはあるが、”お父さん”と呼ばれたことは予想外だ! 十中八九、アルフの仕業だぞ!」
 必死の抗弁だったが、それは実を結ばなかった。夜天の書が起動し、はやての拳に魔力が集中する。
「まず黙りや」
 ミニマムシュヴァルツェ・ヴィルクング炸裂。
 全く腰の入っていない手打ちの一撃だったが、込められた術式と魔力が望んだ威力を発揮する。
「Autsch!?(痛ッ!?)」
「ぐふッ!?」
「主ー!?」
 レヴァンティンの上からの一撃。レヴァンティンが異音を発して拘束が解けるが、恭也もレヴァンティンも大ダメージを受け、吹き飛んだ。それぞれきらきらとした何かを引きずりながら、恭也は壁に激突し、レヴァンティンは力なく床に散乱した。シュベルトフォルムに戻る余力も無いようだ。
 その惨状に、シグナムが悲鳴を上げつつレヴァンティンをかき集めた。壁と仲良くなった恭也に近づくものは、薄笑いを浮かべたはやて以外に誰もいない。不破さえヴィータを促してシグナムのところへと集合した。
「レヴァンティン! 無事か!?」
「Schaden ist unwesentlich, meine Grossmeisterin……(損傷は軽微です、我が将……)」
 レヴァンティンのデバイスコアの輝きが弱々しくなっていく。どうやらリカバリー機能が追いついていないらしい。
「ああっ! しっかりしろレヴァンティン! 直ぐにマリーのところへ連れて行ってやる!」
 そして慌てるシグナムを他所に、はやては恭也の首根っこを押さえていた。シュヴァルツェ・ヴィルクングのダメージが抜け切っていないため、魔法は使っていないのに、はやての細腕を振り払うことも出来ない。
「……とりあえず、体に聞いてみよか? あー、皆。しばらく部屋には入ってこんようにな?」
「まて、はやて。お前まさか……」
 実にイイ笑顔を浮かべるはやてに、恭也が恐怖の視線を向けた。
「ふふふのふー。”旦那さま”に封印指定された特殊限定用途魔法、時間いっぱい味わってやー」
「やめろ! アレは洒落にならん! 枯れるぞ冗談抜きで!」
「昨日何も無かったんなら大丈夫やろー?」
 寝室へ向けて恭也が連れられていく。ヴォルケンリッターたちは、聞こえもしないドナドナが聞こえた気がした。
 ドアが開けられ、恭也が薄暗がりに引きずりこまれていく。最後のはやての声が聞こえた。
「それに、”旦那さま”が”お父さん”って呼ばれたいほど子供が欲しかったんなら、”奥さん”としては子作りも頑張らんとなぁ?」
 ぱたん。
 ドアの閉まる音は、いっそ優しいと表現したくなる音だった。



 ――余談であるが、、後の機動六課職員用隊舎の寮母であるアイナ女史は、隊舎内の整備全般に加えて、八神家の長男と高町なのは及びフェイト・テスタロッサ・ハラオウンが保護したヴィヴィオの世話で、大いに充実した多忙さを味わったという。



没その三 リインフォースIIの窮地

 ヴォルケンリッターたちは、思い思いに時を過ごしていた。なお、はやてと恭也の寝室には念入りに防音防振結界がかけられているので、気にしなければ存在しないのと同じだ。
 それが聞こえてきたのは、はやてと恭也が部屋に引きこもってから三十分とたっていない頃だった。
 レヴァンティンを抱えて出かけたシグナム、そそくさと買い物に出かけたシャマルを除く二人に、大音量?の念話が響いた。
『誰かー! 誰か助けてくださいー!』
 声は八神家の末っ子、リインフォースIIのものだった。ヴィータとザフィーラが顔を見合わせる。如何にちびっ子とはいえ、仮にもヴォルケンリッターの一人が何を慌てているのか?
『シグナムー! シャマルー! ヴィータちゃーん! ザフィーラー!』
『どーしたんだよリイン。そーいや何処にいるんだお前?』
『うむ。助けてくれといわれても、何処で何が起こっているのかわからなければ動けないぞ』
『ああっ、二人とも! いてくれましたですか!』
 問い返すと、答えがあったことで多少なりとも安心したのか、リインの返事に安堵の色が浮かんだ。
『実はわたし、昨日の疲れが酷くて、朝ごはんの後おへやで二度寝していたのですが……』
『……そーいやさっきからいなかったなお前』
『静かだと思ったら……』
 ちなみに、リインの”おへや”とは、リインの移動(運搬?)用にも使われる鞄形ドールハウスのことである。誰にも邪魔されずに一人寝を決め込みたいとき、彼女はこれを適当な場所に運んで、”秘密基地”代わりに使っているのだ。
『そうしたらですね? いつの間にかお爺さんとはやてちゃんが寝室に戻ってきちゃいまして……』
 ヴィータとザフィーラが、盛大に顔色を変えた。狼形態を取っているのに顔色の違いが分かる辺り、それがどれだけの衝撃だったか、想像するだに余りある。
 ヴィータの傍らにあった(いた?)不破が起動する。娘?の窮地に目を覚ましたようだ。
『リイン!? お前、まさか、主たちの寝室にいるのか、今!?』
『はいなのですー! お爺さんとはやてちゃんが、もう凄いことに!』
 親娘のやり取りは、互いに悲鳴に近かった。
『怖くて出られないのです! 耳をふさいでも全部声が聞こえちゃいます! 結界があるから転送も出来ません! お願いですからここから出してくださいですー!』
 ああっ、なんだか生々しい触手がうねる様な音が!? おじいさんの身も世も無い悲鳴みたいなものが聞こえますー!
 リインの絶叫だか実況だか分からない声が聞こえた。だが、その助けを呼ぶ声にヴォルケンリッターたちは答えられなかった。自分だって巻き込まれたくは無い。触手なんてもっての外だ。
 特に”夜天の書”の全てを把握していた元管制人格は、その危険性も熟知していた。よって、結論。
『リイン……』
『おかあさーん!』
『強く生きろ』
『見捨てた!? わたし見捨てられました!? おかあさん酷いです!』
『……耳をふさいでもう一度寝ちまえ。あたしたちも今はそこに近づけないんだ』
『人生には貝のように黙って耐えることが必要な時がある。リインフォースII、今がその時だ』
『ヴィータちゃん、ザフィーラまで! わたしの味方は何処なのですかー!?』
『……あまり騒ぐと主たちに見つかるぞ』
『はわわ!?』
 ……リインフォースIIは耐えた。数時間に渡るその忍耐と苦闘に涙したヴォルケンリッターたちは、緊張から解放されて泣きじゃくる彼女を、ただ純粋に称えた。そして、以後数日に渡って、食後のデザートと三時のおやつを惜しげもなく彼女に振舞ったという。



※Grossmeisterin
 レヴァンティンに使わせた”Grossmeisterin”(グロスマイステリン)という呼称は、ドイツ語で”騎士団長”を指す時に使う言葉の一つです。本当は”Gross”の”ss”の部分は、ドイツ語フォントのエスツェットを使うのですが、使用している日本語フォントには当然のように入っていないので、諦めてスイスで使われているドイツ語の表記を使用しました。
 単にシグナムを”我が将”と呼ぶだけなら”meine Generalin”でも良かったのですが、”ゲネラーリン”よりも”グロスマイステリン”の方が響きが気に入ったのでこちらを使用しています。

参照:http://ja.wikipedia.org/wiki/%C3%9F

 なお、ドイツ語の名詞は対象が男性か女性かで変化しますので、シグナムが男性だった場合、この呼びかけは、”Grossmeister”(グロスマイスター)となります。
 ……だからという訳ではありませんが、はやてがA'sエピローグでリインに「マイスターはやて」と呼ばれていたところは、本当は「マイステリンはやて」なんですよね。以上、重箱の隅つつきでした(苦笑)



あとがき

 一ヶ月近くかけて書いていると、没にしたエピソードもそれなりに溜まります。その中から人目にさらせるレベルものを、掌編っぽくまとめてみました。
 この他にも、後編の最後で盛り上がった恭也とフェイトがそのまま夜の明かりの中に消えて行き……、という、原作とらいあんぐるハートシリーズきっての黒歴史たる、OVAとらいあんぐるハート2のvo1、vol2の耕介と愛、ゆうひのような18禁展開があったりしました。
 流石にアレは思いとどまってよかった……(苦笑)
posted by TRASH BOX at 23:23| Comment(18) | 三次創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わー、ほのぼのー、とか読んでたら・・・はやて婚約後でしたか・・・、何の魔法なんだろうw
リィン強く生きてくださいねーw 実際全部メモリーに取っておいて、あとで切り札にでも使えばいいと思うんですが、リィンじゃ無理そうですねー。
Posted by みみみ at 2007年08月01日 23:57
投稿した後に最新のメガミマガジンを読み、エリオとキャロのStS前のエピソードを見て盛大にorz......

都築先生、お願いですからこういうエピソードはTV版でやってください……。
Posted by たのじ at 2007年08月02日 00:16
そういえばバルディッシュもフェイト嬢に『Yes,Sir』と返事をしますが『sir』は男性に対する敬称なんですよね。
たしか女性に対しては『Yes,mom(mum?)』が正しかったと思います。(綴りが怪しいですが)
レイジングハートの『master』はまだマシですが、一応『mistress』の方が適切だと思われます。
まぁ、どちらも英語ですからドイツ語よりは性別について緩いんですけどね。

以上、重箱の隅を更にエグる発言でした。
Posted by 蒼炎刃風 at 2007年08月02日 00:41
流石にそのままとらいあんぐるは避けましたか。
でも後何度か似たようなことがあると決壊するような、フェイトの理性とか色々。
恭也、からかいすぎに注意。
本編ではやてが消えたと思ったら最後に爆弾。
リィン、強く生きろ!
Posted by 冬姫 at 2007年08月02日 01:04
確かに、和製英語ならぬ和製独語っぽいですよね。
Posted by jin at 2007年08月02日 01:32
2回目すいません。
コメントの後、たのじさんの『髪梳き』読み直していてなのはの。
『相手がもう一人増えても大丈夫だよねお兄ちゃん? はやてちゃんの知らないところで何してるか、ちゃーんと知ってるんだから。』
恭也! 何してるの!?
いやむしろ何をしたーーー!?
Posted by 冬姫 at 2007年08月02日 01:34
お疲れ様です。

こうして着実にフェイトのフラグを立てて『髪梳き』に繋がるわけですね?

そして、ちびリイン南無…

次回作も期待しております。
Posted by 神楽朱雨 at 2007年08月02日 02:24
恭也…youもう全員御手付きしちゃえよ〜〜!!

後、なのはって今回の分岐した18禁展開ルート
だとその事知っていたんでしょうか?

てか、髪梳きの後も八神家弾劾裁判は
在ったんだろうな。

時系列的にどっちが先に来ようとも
嫁の反応が解り切っているのに改善されない
恭也の主人公体質・・・もうはやてが先に折れて
無自覚じゃない、八神はやてプロデュ−スの
機動六課内八神恭也ハーレムが出来かねない!!

ではでは、次回作も否応無しに
期待させて頂きます。

Posted by hou at 2007年08月02日 04:29
そりゃぁ、嫁の自分より先に夫が他の女性とお父さん、お母さんって呼び合ってたらはやて嬢でも怒るでしょうね〜(苦笑

でもあの四人+アルフは若干両親の歳が若すぎてもどうみても家族にしかみえないってのが難点ですな。
そしてこのままずるずるといって喰われてしまうのか・・・・・・・・・恭也が(アレ?

Posted by J at 2007年08月02日 05:04
眼のゴミのイベントは確か、
1のさくらルートの1シーンでしたっけ?
いや実に懐かしい
Posted by 殻 at 2007年08月02日 10:52
ほのぼのとした感じであり
すこしノスタルジックな感じもしたり。
恭フェでないというのが残念なぐらい恭フェだなという感想。
自分でも何言ってるかわからないや(苦笑)

はやてに申し訳なさを感じながらも
今を楽しむ(というか喜びを感じている)フェイトが微笑ましく、
あちらの恭也だからこそ振舞えるであろう父親らしさに目を細めたり。

エリオとキャロが抱きついて「お父さん」「お母さん
」と読んだシーンに
とらハでのフィアッセのエピローグを重ねてしまったり。
シチュエーション的にはあまり被らないのですけどね。

では次も楽しみにさせていただきます。
がんばってください。
Posted by アティ at 2007年08月02日 11:32
最後の裁判シーンは予想どうりでした。
まぁ、これが無ければ『恭×はや←フェイ』と言う構図は意味ない訳で…

…毒されてるなぁ… orz

そして、入局後(StS編)に、エリオとキャロがうっかり、恭也を『お父さん』と呼び、更に波乱を呼ぶのだろうなぁ
Posted by 月 at 2007年08月02日 12:16
ちゃん付けは俺もされてましたよ。
まぁ、こっちは幼稚園からの幼馴染になんですけどね。

没ネタ、なんて素敵な響きなんでしょう。
俺は、設定と没ネタというものが何よりも好きなので没ネタはどんどん公開してくれるとありがたいです。
そして、リインTがマジで最高。
リインU、強く生きれ。
Posted by kiriji at 2007年08月02日 16:06
エリオはこの頃から勝ち組。
あと何気に不幸なレヴァンティンに合唱。
無事直ったかな?

リィンU、ばれたら必ず巻き込まれるのでがんばれ!
Posted by surt at 2007年08月02日 17:13
引き込まれるように一気に読んでしまいましたー

なんだかアルフがフェイトのことを今後も焚き付けて行きそうな感じですね…
きっと手始めにリンディさんにこの事の顛末を話して、とか…

やっぱり今後も同じような休日があるんでしょうかね?
流石にそのときははやてもくるんだろうけどエリオとキャロにとってお父さん、お母さんは変わらず、結果としてはやて周辺で瘴気が発生する、と…
そのまま6課が設立された暁には一体どうなることやら…
Posted by ces at 2007年08月02日 20:28
四人で撮った写真と同時に、はやての顔を思い浮かべてしまうフェイトが凄く良かったです。叶わぬ夢を見て胸に小さな棘が刺さる様子が素晴らしく切なく、そして最高に可愛らしかったです。
また、「抱っこ」の話の後として、はやてが中学生まで抱っこをせがんだ、とか、恭也が三人を何度か叱ったりして、一生懸命真っ直ぐに育てていた、とか、想像すると凄く微笑ましく、何とも楽しい気持ちにさせて貰いました。
Posted by かれな at 2007年08月02日 21:05
あれ? レスが出来てない……。
失敗かな?
Posted by たのじ at 2007年08月03日 21:06
どうやらレスの書き込みに失敗したので再度書き直し。

まずは皆さん、感想どうもでした。
次の作品も素早く……出したいなぁ(苦笑)

>みみみさん
この特殊魔法、それはもう特殊だそうです。
過去に夜天の書が収集した特殊な性癖の女魔導師が開発した魔法で、
具体的には頭足類のものよく似た器官を生やして(以下略)

それから、リインはまだお子様ですし根本が癒し系なので、そちら方面は思いつきもしないのですよ。


>蒼炎刃風さん
女性に対しての呼びかけですが、イギリスだと『Yes, ma'am』(イエス、マム)の筈ですが、これがアメリカだと『Yes, sir』もありみたいです。
この辺は英語と米語の差かもしれませんね。


>jinさん
和製独語は言いえて妙ですね。
実際、シグナムのシュツルムファルケンですが、隼を意味する「Falken」は複数形でして、単数なら「Falke」(ファルケ)になります。
よって、あの魔法は「シュツルムファルケ」と発音するのが正しい筈なんですが……(苦笑)


>冬姫さん
フェイトが更に盛り上がってしまって箍が外れたりしたら、危ないですねー。
成長すると、アルコールという理性の敵も頻繁に現れるようになりますし。

リインは、おやつの大量投入であっさり立ち直ったようです。
流石はお子様(笑)

「髪梳き」でのなのはのコメントですが、本人曰く、「フェイトちゃんのことで知らないことなんて無い」だそうです。
さて、何をしたんでしょう、フェイトさん。


>神楽朱雨さん
「髪梳き」の時点でフェイトがどうなっているのか、出ていない以上永遠の謎です(笑)
いや、一般的な意味でも仲良くしてますけどね?


>houさん
恭也もそれなりにモラルはある人なので、自分からハーレム作ったりしませんよ?
なのはが何を何処まで知っていたかは、前のコメント参照です。

それから、はやてがプロデュースしたら、はやてのハーレムになりますね。
何といってもあのおっぱ星人さん、自分で楽しんでしまいかねません(笑)


>Jさん
はやてさんは、おっさん達の相手で自分は疲れているというのに、恭也は楽しく遊んできたことがお怒りの原因だったりするようです。
まあ、半分八つ当たり?(苦笑)

遊園地での恭フェアルエリキャロの五人組は、確かに父or兄+姉+弟妹ですね、ビジュアル的に。
空港火災から六課成立の間の話ですので、母親役が若すぎ……。


>殻さん
目にゴミのイベントは、その通り原作とらハ1のさくらシナリオのイベントですね。
実はこれが一般的な方法ではないと知ったときのさくらの恥ずかしがり様がツボでした。
きっとエリキャロが六課に入った後で似たようなことをやってくれるでしょう(笑)


>アティさん
まあ概ね楽しんでいただけた様で何よりです。

フェイトさんは擬似家族の雰囲気を味わえたことが気持ちよかったのでしょう。
ハラオウン家では、どうしても父親役がいませんからね。

原作とらハ3で恭也の子供が出てきたのは、フィアッセシナリオのティオレと士郎、忍シナリオの雫+二人だけですから、イメージが被るのは当然かもしれませんね。


>月さん
いやぁ、裁判シーンはお約束過ぎるので没ネタなのですよ(苦笑)

エリキャロの「お父さん」騒動は、きっと期待通りにやってくれるでしょう。
具体的には、フェイトとはやての前とかで(笑)


>kirijiさん
長いこと弄繰り回していると、やっぱり没ネタが溜まります。
今回は得にばっさばっさと切りましたからねぇ。


>surtさん
レヴァンティンはどうにか直りました。
ワイヤーを丈夫なものに換装して、シュランゲフォルムをとっても強度が落ちないようにしたようです。

リインは、ひたすら耳を塞いで耐えたようです(笑)
ばれたらさて、何をされていたことやら。


>cesさん
アルフはフェイト第一なので、フェイトが喜ぶことをしようとしてますが……。
リンディさんが加わるとどうなるやら。
あの提督、桃子さんの同類で楽しいこと第一っぽいですが、モラルはしっかりしてそうですからねぇ。

以後の休日模様ですが、おそらくそろそろキャロが自然保護隊に行ってしまう頃なので、難しいかもしれません。
はやてとフェイトが揃ったら、瘴気は出しませんが牽制合戦でさぞ緊迫したことになるでしょう(笑)


>かれなさん
フェイトさんはやっぱりいい子なので、自分が望むことであっても、はやてがいる以上踏み込まずに引こうとしてしまうでしょうね。
何かでっかいイベントでもあれば別ですが……。

「だっこ」イベントは、はやてが色々意識しだすようになるまで続いたと思われます。
周りに同年代の男がいない以上、比較対象もいないですし。

恭也が三人娘を叱るとしたら、無理無茶上等のなのはが色々やったときとか、クロノやロッサにも「生き急いでいる」と言われたはやてが無茶したりしたときでしょう。
実は、自分で書いていてフェイトが怒られるシーンというのはあまり浮かんでこなかったりするのですが……(苦笑)


さて、次はなのはの「ホワイトスター・ダウン」かまたエリキャロ話、あるいはカリムとかになるかと。
Posted by たのじ at 2007年08月03日 21:54
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